DOMINIQUE MORALEZ

  • 白寿ホール|2007年04月13日(金) 19:30開演|3,500円|
  • テノールドミニク・モラレス Dominique Moralez, tenor
  • ロス・ドス Los Dos
    • ギター………………キャピタル Capital, guitar
    • フルート………………井上ルミ (ギンガのみ)
    • パーカッション……長岡敬二郎 (ギンガのみ)

マヌエル・デ・ファリャ:歌曲集《7つのスペイン民謡》 Manuel de Falla: Siete Canciones Populares Españolas

  1. El Pano Moruno
  2. Seguidilla Murciana
  3. Asturiana
  4. Jota
  5. Nana
  6. Canción
  7. Polo

ウィリアム・ウォルトン:歌曲集《アノン・イン・ラヴ》 William Walton: Anon In Love

  1. Fain Would I Change That Note
  2. O Stay, Sweet Love
  3. Lady, When I Behold The Roses
  4. My Love In Her Attire
  5. I Gave Her Cakes And I Gave Her Ale
  6. To Couple Is A Custom

ベンジャミン・ブリテン:歌曲集《中国の歌》 Benjamin Britten: Songs from the Chinese, Op.58

  1. The Big Chariot
  2. The Old Lute
  3. The Autumn Wind
  4. The Herd-Boy
  5. Depression
  6. Dance Song

休憩 Interval
ギンガ Guinga

  1. Guia de Cego
  2. Parsifal
  3. Nem mais um pio
  4. Pra quem quiser me visitar
  5. Aria de opereta
  6. Perfume de Radames

アンコール

  • ギンガ:「セニョリーニャ」Senhorinha

(キャピタルはシャッター待ちでふざけてますが...)

  • 参考CD

Julian Bream Edition, Volume 18: Music for Voice & Guitar - Britten, Seiber, Walton

Julian Bream Edition, Volume 18: Music for Voice & Guitar - Britten, Seiber, Walton

昨年、藤原歌劇団が公演したロッシーニの歌劇《ランスへの旅》の2組目の方でベルフィオーレを演じたドミニク・モラレスのギター伴奏による演奏会。ピーター・ピアーズがジュリアン・ブリームと録音したウォルトンベンジャミン・ブリテンの歌曲集という生では聴いた事のない曲が入っているので、うれしいかぎり。ピアーズのパートナー、ブリテンと言えば先月は《アルバート・ヘリング》を聴けたので、今月は歌曲集と、何だかいい傾向なので、今後も色々聴ける状況になるとうれしいのですが、6月にロンドンでENO上演《ヴェニスに死す》を聴くという手もあるけど...。ファリャというと、先週行けませんでしたが、オビエド・フィル/ハイダー指揮にバリトンのイヴァン・パレイの歌でこの「7つのスペイン民謡」と《はかない人生》と《愛は魔術師》の抜粋とともに公演していましたが、来月にはフォル・ジュルネ・オ・ジャポンでは《愛は魔術師》、宮崎音楽祭で《ペドロ親方と人形芝居》の演奏会が続くので、本来は去年が記念の年だったけど、続けてこの辺が聴けそうなのも面白いです。モラレスさんはアメリカ人ですが、お父さんが南米の方だとのことでブラジルの作曲家の全く知らない作品も入っていたりするので、どんなんでしょう。
 来月は香港のフランス五月祭というフェスティヴァルで一環で上演されるニース歌劇場制作によるグノー《ロメオとジュリエット》のロメオを演じるということですが、近いので行きやすいのですが、時期が合わず、それは見送り。その公演の直前にはフランス歌曲のリサイタルで今回とは全く違う演奏曲目を歌うようです。

http://www.frenchmay.com/images/products/thumb/IP2_FrenchMelodies.jpg

結果 ぴあなどのチケット発売がなく人知れずというかんじの演奏会だったので、残念ながら空席が目立ちました。ダウランドの歌曲はなくなり、ブラジルのギタリストで作曲家ギンガの曲がアンコール含め7曲後半に演奏され、アントニオ・カルロス・ジョビンの門下という人なのでボサノバ風で心地良いものでした(いくつかは彼のサイトで聴けます)。前半のピーター・ピアーズものはなかなか聴ける機会がないし、変わった作品ですが、楽しめました。次回は8月には武蔵野でオペラ・アリア集とのことですので、そちらではロッシーニやフランスものなどが聴けそうです。

ちなみに、パリ・オペラ座上演のヴェルナー・シュレーターによる"いっちゃった"演出の1999年再演ではスポレッタを演じたのがモラレス君ですが、長らく再演されなかったのでもう解体されてしまったのかと思いきや、次シーズンの11月に再演されることとなり、今度こそTV収録してもらうかしてもらいたいもんです。そよりもう一回見たいけど...。脱線。

TOSCA

《トスカ》3幕のメロドランマ Tosca, Melodramma en trois actes (1900)

  • 指揮…………ニコーラ・ルイゾッティ Direction musicale : Nicola Luisotti
  • 演出………ヴェルナー・シュレーター Mise en scène : Werner Schroeter
  • 美術・衣装…アルベルト・バルザック Décors et costumes : Alberte Barsacq
  • 照明…………………アンドレ・ディオ Lumières : André Diot
  • 合唱指揮…………ペーター・ブリアン Chef des Choeurs : Peter Burian
  • トスカ……キャサリン・ネイグルスタッド Floria Tosca : Catherine Naglestad (A)
  • ………………シルヴィ・ヴァレール Floria Tosca : Sylvie Valayre (B)
  • マリオ………ウラディーミル・ガルージン Mario Cavaradossi : Vladimir Galouzine (A)
  • …………………マーカス・ハドック Mario Cavaradossi : Marcus Haddock (B)
  • スカルピア…………フランク・フェラーリ Scarpia : Franck Ferrari (A)
  • …………サミュエル・レイミー Scarpia : Samuel Ramey (B)
  • チェーザレ………ヴォイテク・シュミレク Cesare Angelotti : Wojtek Smilek
  • スポレッタ…………クリスチアン・ジャン Spoletta : Christian Jean
  • 堂守…ジャン=フィリップ・マルリエール Il Sagrestano : Jean-Philippe Marlière
  • シャローネ…………………ユリ・キッシン Sciarrone : Yuri Kissin
  • 見回り……………クリスチアン・トレギエ Un Carceriere Christian Tréguier
    • A) 24, 26, 29, 31 oct., 3, 8, 13, 17 nov.
    • B) 25, 27, 30 oct., 2, 5, 11, 16, 20 nov.
  • AVEC LE SOUTIEN DE VACHERON CONSTANTIN
  • 会場:オペラ・バスティーユ Opéra Bastille
  • 初日:2007年10月24日 Première 24 oct. 2007 19h30
  • Représentations 25, 26, 27, 29, 30, 31 oct., 2, 3, 5, 8, 11 (14h30), 13, 16, 17, 20 nov. 2007 19h30
  • Prix des places 130€, 110€, 85€, 70€, 50€, 35€, 20€, 9€, 5€
  • 発売:Internet 4 juil. 2007, Correspondance 4 juil. 2007

ドミニク・モラレスさんついでに、こちらもご紹介。数年上演がなかったのですが、やっと今年10月に再演!95年に見たきりだったので、こういう演出だったら、このお馴染みの演目でも見られるというもの。ヴェルナー・シュレーターは、自作の映画『マリア・マリブランの死』なんかでも「トスカの接吻」(後にダニエル・シュミットが同名の映画をつくりましたが、その中でも同じ様なシーンがありました...当たり前!こればっかりは演出の変えようがない)の場面などを挿入していたので、そういうのを知っていて見ると、やっちょるやっちょる!って楽しめるキ印演出になっていて、トスカの狂乱場面は彼の映画のヒロインだったマグダレーナ・モンテツマを思わせ泣けます。その後のヒロイン、イザベル・ユペールは顔色変えず狂気を演じるので、芝居がかったそういう笑える演技をするタイプじゃないので...。今回の初演ではドミンゴとキャロル・ヴァネスで指揮は小澤でしたが、私のときはガリーナ・ガリーニナとニール・シコフんじゃったか誰かでしたが、今回のトスカはシュトゥットガルトでおヘンタイ演出にはお馴れなキャサリン・ネイグルスタッド姉さん(父がスウェーデン人だから本来はナグレスタッとかだけど、アメリカの人なので...)と、イタリアで活躍のフランス人シルヴィ・ヴァレールという共に見た目がいいヒロインなので、是非ともTV収録が期待したいところですが...(レイミー氏の日で録って欲しい)...。そんなことより、何とかまた見たい!

RESURRECTION

グスタフ・マーラー Gustav Mahler

  • 交響曲 第2番「復活」 Symphonie n°2 en ut mineur "Résurrection"
  • ソプラノ…ドロテア・レッシュマン Dorothea Röschmann : soprano
  • メッゾ………ベルナルダ・フィンク Bernarda Fink : mezzo-soprano
  • 合唱指揮……サイモン・ハルジー? Chef de choeur : Simon Halsey
  • 合唱………ラジオ・フランス合唱団 Choeur de Radio France
  • 管弦楽……………ベルリン・フィル Orchestre Philharmonique de Berlin
  • 指揮………サー・サイモン・ラトル Direction : Sir Simon Rattle

サル・プレイエルがオープンしたたことで世界のオケが再びパリに来る事になり、パリには似つかわしくないベルリン・フィルとラトルが登場。5番があまりにも良くなかったので気が向きませんが、フィンクさん、レッシュマンが歌うとなれば一応チェックせねば。CDはもうとうの昔に出したから、この面々で録音することはないと思うし...。あるとすれば演奏会のTV/DVD収録だろうけど...そういう話があるのかは知らない。