ROMEO ET JULIETTE
- 収録:2006年3月4日1時30分、メトロポリタン歌劇場 New-York, 4 mars 2006 (matinée)
- 放送:SIRIUS, Metropolitan Opera Radio Performances, Friday, April 27, 2007, 3:00 PM ET
- http://www.sirius.com/
- レビュー:http://www.forumopera.com/concerts/romeo_met06.html
《ロメオとジュリエット》 Roméo et Juliette
- 作曲…シャルル・グノー Charles Gounod
- 台本……バルビエ&カレ Livret de Jules Barbier et Michel Carré
- ロメオ…………………ラモン・ヴァルガス Roméo : Ramon Vargas
- ジュリエット………ナタリー・デセイ(2C) Juliette : Natalie Dessay
- メルキューシオ………ステファヌ・ドグー Mercutio : Stéphane Degout
- キャピュレ……フレデリック・バーシナル Capulet : Frederick Burchinal
- ジェルトリュード………ジェイン・バネル Gertrude : Jane Bunnell
- 神父………クリスティン・シグムンドソン Frère Laurent : Kristinn Sigmundsson
- ステファノー……キャサリン・ゲルドナー Stephano : Katharine Goeldner
- ヴェローナ公………ジュリアン・ロビンズ Le Duc de Vérone : Julien Robbins
- ベンヴォリオ…トニー・スティーヴンソン Benvolio : Tony Stevenson
- ティバルト…………ジョン・健・ヌッツォ Tybalt : John Nuzzo
- パリス………………ダニエル・スーティン Paris : Daniel Sutin
- グレゴリオ…………デイヴィッド・ウォン Gregorio : David Won
- メトロポリタン歌劇場管弦楽団及び合唱団 Orchestre et chœurs du Metropolitan Opera de New-York
- 指揮………………ベルトラン・ド・ビイイ Direction : Bertrand de Billy
新支配人ピーター・ゲルブに変わってから革新的ことを次々と始めているメトロポリタン歌劇場ですが、SIRIUSという会員制のネットのストリーミング放送で毎日アーカイブと生放送を次々と放出しているため、昨年聴き逃していた2Cの《ロメオとジュリエット》が聴けることに(でも3日のお試し期間が今日切れるので以後は有料となるから...でうまいことに今夜のプッチーニ《三部作》は世界的に放送される通常放送だし、上映見ればいいので、今のところ入る予定なし。来週のグルック《オルフェオとエウリディーチェ》も同様)。演目、ソリスト、指揮者がそろってもここは合唱の絶叫によって台無しになるところですが、今回はそれほど出番もないので助かりました。ラテン系なヴァルガスの発音はイタリアの青年ということなので仕方ないと思ってあげてもいいですが、ティーンの少年なのに例の輪郭をごまかすための髭のまま演じているのはなんだかな。聴く分には真摯な歌い方なので好感は持てますが、今年の再演では自分最高的な自己陶酔系なので胸は打たれないでしょう。ナタリーはがんばり過ぎて途中ハスキーになりましたが、熱演でした。もう一人のフランス人ドグー(デグーってMCは言っていたけど)も良好でしたが、今年の再演の見せたがりのおネイサンはやっぱり胸はだけて死ぬシーン演じるので、NYあたりじゃこれ萠が群がるでしょう。他はフランスでやったら通用しない感じですが、出番も多くないので、主演二人を聴く分にはド・ビイイ(ビリーじゃない)の指揮もいいので楽しめました。今年の再演は例の劇場上映のラインナップに入ってますが、ドミンゴ指揮なので、きっと無闇に彼のアップとかを挿入しそうな気が...(見に行かないのでいいんですが)。
ちなみに、今日はナタリーの11月の東京リサイタルの案内が届きましたが、3回もあるので困ります(シャンゼリゼとかと同じ位...だからって辛いけど)。前回は初日は駄目で後のは非常に良くなっていたので、初日派に不評でしたが、次のは本当に見違えたので、注意せねばいけないでしょう。本人はカプリース(気分屋)というより、乗らないと燃えないタイプなのでリサイタルは演技がないから嫌なの〜!って、裸足でソファーに乗って飛び跳ねてましたが、開き直るとOKなので、前回のような初日の緊張というのは今回はないと願いたいけど...(残念なことに北とぴあ音楽祭の《オルフェオ》と1日ダブってます...客がかぶるから上演日変えればいいものを...)。前回はフランスものが多かったのでルイ・ラングレの指揮が冴えましたが、今回はちょっと彼女の解釈で聴きなれない演奏になっているベルカントものなので、エヴェリーノ・ピドがどう処理するのか....。《椿姫》とか前回も歌ったけど、歌詞間違えたりするからやめりゃいいのに。こもってイタリア語向きの声じゃないんだけど。英語もフランス語なまりを矯正していなくて変だって英国人の歌手が言っていたけど...。つまりフランスものに専念してもらうのが一番なんだけど。
今年の再演 (Metropolitan Opera: Live in HDの上映も有り)
- http://www.metoperafamily.org/metopera/season/production.aspx?id=9235
- 25, 29 Sep 2007; 03, 06, 11 Oct 2007
- 08, 12, 15m, 20, 27, 31 Dec 2007
- 指揮………………プラシド・ドミンゴ Conductor : Plácido Domingo
- ジュリエット……アンナ・ネトレプコ Juliette : Anna Netrebko
- ロメオ…………ロランド・ビリャソン Roméo : Rolando Villazón
- グレゴリオ……デイヴィッド・ウォン Grégorio : David Won
- メルキューシオ………ネイサン・ガン Mercutio : Nathan Gunn / Jeff Mattsey
- パリス……………………ルイ・オテイ Paris : Louis Otey
- ステファノー…イザベル・レオナール Stéphano : Isabel Leonard
- ティバルト……………マーク・ヘラー Tybalt : Marc Heller
- キャピュレ………ジョン・ハンコック Capulet : John Hancock
- 神父ロラン…………ロバート・ロイド Frère Laurent : Robert Lloyd / Kristinn Sigmundsson