アンナ・ボレーナ
Donizetti: Anna Bolena [Blu-ray] [Import]
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 2011/11/14
- メディア: Blu-ray
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クラシカ・ジャパンが遂にHDに切り替わることになり、月額が高いけど日本で商品化されない作品や、放送権だけで商品化できない作品などをようやくBlu-rayでHDでキープできることに。
それで、以前はSDでやっていた「アンナ・ボレーナ」もまた放映されますが、日本でも上演されますが、来日記念というにはキャストが一人以外は別なのでユニバーサルは出さないようで。
日本公演は現地で演じていないエディタ・グルベローヴァで公演。8月にサイトウ・キネン・フェスティヴァルで俳優として来日したエリック・ジェノヴェーズ(親はイタリア移民ですが、本人はフランス人でフランス名のジェノヴェーズという発音)は、コメディ・フランセーズでの俳優としてのリハがあるので、日本公演での演出には参加せず、しかもグルベローヴァは寸前まで他の公演があるので、本公演でネトレプコが演じたきつそうな演出はなし。
ウィーン国立歌劇場2011『アンナ・ボレーナ』| CLASSICA JAPAN
『アンナ・ボレーナ』2幕のトラジェディア・リリカ
- 作曲:ガエターノ・ドニゼッティ:
- 台本:フェリーチェ・ロマーニ
- 原作:マリー=ジョゼフ・ドゥ・シェニエの戯曲『アンリ8世』をイッポーリト・ピンデモンテが翻訳した『エンリーコ8世、またはアンナ・ボレーナ』及びアレッサンドロ・ペーポリの『アンナ・ボレーナ』
[出演]
- アンナ・ネトレプコ (アンナ・ボレーナ ソプラノ)
- エリーナ・ガランチャ (ジョヴァンナ・シーモア メゾ・ソプラノ)
- イルデブランド・ダルカンジェロ (エンリーコ8世 バス・バリトン)
- フランチェスコ・メーリ (リッカルド・パーシー卿/テノール)
- エリーザベト・クールマン (スメトン/メゾ・ソプラノ)
- ダン・パウル・ドゥミトレスク (ロシュフォール卿/バス)
- ペーター・イェロシッツ (ハーヴェイ/バス)
- 演出:エリック・ジェノヴェーズ http://comedie-francaise.fr/comedien.php?&id=512&idcom=499
- 装置:ジャック・ガベル&クレール・スターンバーグ
- 衣裳:ルイーザ・スピナテッリ
- 照明:ベルトラン・クデルク
- 指揮:エヴェリーノ・ピド
- 演奏:ウィ-ン国立歌劇場管弦楽団及び同合唱団
- 合唱指揮:トーマス・ラング&マルティン・シェベスタ
- 収録:2011年3月31日、4月2日&5日ウィーン国立歌劇場
- 映像監督:ブライアン・ラージ
- 字幕/全2幕:約3時間16分
追記:2013年10月にキャストを入れ替えて再演されました。
最近、大役が続くクラッシミラ・ソトロヤノヴァをタイトル・ロールで初参戦し、日本で演じたルカ・ピザローニとソニア・ガナッシに、METで演じたスティーヴン・コステッロといった面々。なお、次回の再演では一応、日本で演じたグルベローヴァが出演予定ということで、レパートリーに組み込まれたよう。
http://oe1.orf.at/programm/353469
Gaetano Donizetti: "Anna Bolena"
Samstag, 02. November 2013, 19:30
Mit Luca Pisaroni (Enrico), Krassimira Stoyanova (Anna Bolena), Sonia Ganassi (Giovanna Seymour), Stephen Costello (Precy), Zoryana Kushpler (Smeton)
Chor und Orchester der Wiener Staatsoper; Dirigent: Evelino Pido
(aufgenommen im Oktober 2013 in der Wiener Staatsoper in Dolby Digital 5.1 Surround Sound)<<
RAOUL RUIZ (1941-2011)
- Raúl Ruiz: 1941 - 2011 | Film Society of Lincoln Center
- Prolific filmmaker Raul Ruiz dies at age 70 | News | Screen
- Le cinéaste Raoul Ruiz est mort
- http://www.clapfilmes.pt/view_director.php?id=12
- 作者: E. Bruno
- 出版社/メーカー: Minimum Fax
- 発売日: 2007/11
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変な映画が多くて、日本の興行には全く向いてませんでしたが、大好きでした。見られる限り頑張って国外やビデオなどで見たもんですが100本以上撮っているので4分の1位しか見られたかどうか...。リヨンでやった唯一のオペラ演出とかは見られなかった。
最後の大作とかは尺が長いので公開は無理だし、ブルーレイはリージョンBだからきついし...。と思っていたら、アメリカでも出たので買ったけど、2012年10月に「ミステリーズ 運命のリスボン」という邦題で公開が決まりました(追記)。
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ARTHUR LAURENTS (1918-2011)
訃報 台本作家アーサー・ローレンツさんが、5日に老衰のためお亡くなりになりました。93歳でした。最後の演出は映画版では不満だった点を改善した代表作《ウェスト・サイド・ストーリー》でした。今年はTV「Glee」の中でも度々歌われたりキーワードとして登場したことで、バーブラ・ストライサンド主演で再映画化の企画が浮上した《ジプシー》にも参加するのではと思われたのですが。それが残念です。
LE DERNIER METRO
先週24日に「逃げ去る恋」が放映されましたが、その夜、主演の一人マリ=フランス・ピジエが他界されるというショッキングなニュースがあり、まさに亡くなられるときにこの大好きな映画を見ていたんだなと泣けてきました。後悔とういのは先立たないもんですが、やっぱりニースで上演していたサシャ・ギトリ作「Le nouveau testament」の公演を行くべきでした。たまたまカンヌに行かねばいけなくて、早く引き上げられてれば見られたかもしれなかったのに。昨年はマルセル・プルーストののことを舞台化した作品にマイケル・ロンズデイルと共演していたのも気になっていたんですが。ただ、今年はフィルム・センターで久しぶりに上映れたDVD化もないマニュエル・ポワリエ監督作「マリオン」を再見できたので今思えば意を決して行ってよかったです。
- Marie-France Pisier obituary | Film | The Guardian
- Adieu à Marie-France Pisier, comédienne de théâtre aussi... — Le grand théâtre du monde
このところ「映画の日」は雨だったり、今日は強風だったりいつも問題ばかりでチャリで出かけるには厳しいので、留守録しようとしていた「終電車」を結局見ることに。MXテレビのフランソワ・トリュフォー特集ですが、「逃げ去る恋」の昔のひどいビデオ素材をだったので、今日の「終電車」も期待しておりませんでしたが、なんと今回はHD素材でした。つまりクライテリオンのブルーレイと同じということ!? フランスのDVDはきれいでもPALだったので論外でしたが(アラン・スーションの主題歌がいきなり早回しで興ざめ)、クライテリオンのブルーレイをまだ買っていなかったので、助かります(といっても今値を下げているので買おうかと決心したのに、品切れで、大量入荷したと思ったら値段が戻ってた!)。
それにしてもこんなことをMXの2の方でやっているとは。ただ途中で地震速報が入ってしまい、台無しに。この速報テロップはいい加減なんとかしてもらいたい。こういう貴重品を放映しているときは、テロップ処理じゃなく、映像を中断して速報を流すようにしてくれると、後でその部分を削除しできるんだけど。とは言っても、何度見ても見始めると困ったことにやめられないので、結局見直してしまいました。終電車ってぐらいなので暗い個所の多い作品なので、このようないい状態で見られるのはいいことです。大き目の薄型テレビで見ると今までのしょぼさとは雲泥の差なので新鮮です。
ところで、映画ではモンマルトル劇場という架空の劇場が舞台となっておりますが、劇場の内部はサン・ジョルジュ劇場とのことですが、そちらはアベスよりではなく、どの駅からも中間にある面倒な場所で、帰りにピガール駅を使うと呼び込みに日本語で声かけられる行きたくない場所。それでも一度は行ったけど、あまりいいつくりとは思えなかった。というか、フランスの劇場は信じられないくらい座りにくいし、大柄な人はどう考えても座れないほどきつきつ、それに地下鉄の音の振動とかあってつらい。サイトではうちで撮影したなんて書いておりますが、その片鱗はありません。
なおサイトでは触れてないですが、もっと活躍したのはモンパルナス劇場の方で、劇場の周りをうまく街並みのようにして撮影しております。楽屋口やその階段横の花壇、劇場前のカフェ、駐車スペースなど、サイトにあった写真を見ると併設のバー・レストランなども使っていたことがわかる。ドパルデューが激怒してジャン=ルイ・リシャール演じる評論家ダクシアを突き飛ばし大雨の中建物の外に追い出す場面。ここでレストランと劇場が同じということがわかるので、当たり前といったら当たり前の設定なんですが、その建物の構造を知らないと、なんなんだと思うかも。
それはそうと、この劇場はいい演目が多いので、何度か行ってますが、チケットを昼間に買いに行く以外は公演後に出待ちとかを積極的にしていなかったので、あまり劇場周り観察していなかったのですが、15年ほど前に「Le libertin」のマチネを終えたベルナール・ジロドーが舞台を終えるのを待ってぶらぶらしていたら、ここが「終電車」の撮影で使った場所であることがよくわかった。受付の人に後で聞いたら、若いので詳しくは知らないが、使ったということは聞いているとのことでした。ジロドー氏には他の舞台でも見られることを期待していましたが、その後癌によって闘病生活となり昨年他界してしまいショックでした。ちなみに、ジロドー氏とは度々共演したリシャール・ボーランジェもこの映画には出てましたが、役が役なのでいい思い出ではなかったようで。はす向かいのプチ・モンパルナスもいい公演が多いですが、そこで上演したジャン=マリー・ブセ作「Ce qui arrive et ce qu’on attend」のチケットを買いに行った際は、劇場入りする主演のサビーヌ・オードパンと出くわしましたが、チケットを買っている最中で場は離れられず通り過ぎてしまいました。ちなみに共演は故マリ=フランス・ピジエ、トリュフォー組クロード・ミレールの「伴奏者」で頭角を現したサミュエル・ラバルト、それにジュディット・マグルといううれしいキャストで、話題となりました。
ちなみに、モンパルナス劇場ということなので、最寄駅がアベスとか言っておりましたが、あの駅は使つ機会がなかなかない。アベスといえばジャン・ルノワールの「フレンチ・カンカン」でマリア・フェリクスが演じた役「ラ・ベル・アベス」でした。この映画自体が、ルノワールの戯曲「Carola」にインスパイアされているといのは、知りませんでした。
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Nodame Cantabile
- のだめカンタービレ 最終楽章 後編
CS放映の際に録画してチェックしましたが、シネスコがHDサイズに変えられていたし、前篇はエンディングのクレジットとか編集して短くなっていたので、後編はどうなるのか気になっていましたが、後編のエンディングは切れない編集なので、最後まで変えずにやっておりました。サイズはHDだったけど。画質もこちらの方がいいのでクレジットを読み取るには楽です。シネスコなので級数小さくなるのでつらかったので、この程度しかまだできず。誰かポール・ポッツの名をキャストに入れてましたが、リストの「ファウスト交響曲」の録音をミルヒとのだめのファンタジー・シーンで使っただけです。削除要請してますが、なかなか消してくれない。
ルー=マルレ・オーケストラという架空の楽団の団員に、オルケストル・パドルゥのメンバーが何人か参加しておいることが判明して、これはキープ品になります。メンバーの顔はこのページにあるので照らし合わせる必要がありますが、わかりやすい人もいます。サンクスで理事と秘書は個別に最後に出てきますが。
何度かパリで聴いた楽団ですが、彼らがよく演奏するサル・ガヴォ―もロケで使われておりました(演劇のオデオン座の玄関と駐車場なんかがロケしやすいのか使われておりましたが、公演の方はチェコでやっている)。ちなみに来シーズンも発表になりましたが、楽団員じゃなく指揮者のフィリップ・ユイ Philppe Huiは個別にクレジットされてました(最近は団員より、CNNの日本特派員として震災の報告で活躍のジョナサン・ハミルも出ております)。
冒頭はテルミンの演奏から始まりましたが、できればフランスなんでオンド・マルトノという設定にしてほしかった。そうすれば、サシャ・ギトリの映画『とらんぷ譚』のオマージュにもなったかも。なぜならオンド・マルトノを最初に使った映画であり、スコアの演奏を担当して出演もしたオルケストル・パドルゥだったので。
最後は芸術橋で延々キスをして終わりますが、他の日本映画でも芸術橋使ってたけど、この図を見るとウジェーヌ・グリーンの「芸術橋」をまた見たくなります。いうまでもなくそっちの方が、もっと効果的に使っていた(のだめの方はクレーンつかって大がかりだったようだけど)。しょぼいTVでDVDを見るのにはつらかったけど、駆け込み需要でTVを変えたので今ならもっといい感じに見られそう。
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SIDNEY LUMET (1924-2011)
映画監督のシドニー・ルメット氏が本日お亡くなりになりました。86歳でした。ご冥福を。
遺作となった作品も素晴らしかったし、今後もいくつか企画があったようなこと言っていたはずでしたが。残念です。
それにしても、日本ではいつまでたっても『プリンス・オブ・ザ・シティ』のDVDが出ないな〜。
LA FEMME COUPEE EN DEUX
故クロード・シャブロル監督作品『引き裂かれた女』の公開初日となりました。
いきなりプッチーニのオペラ《トゥーランドット》のアリア「この宮殿の中で」の中盤が流れだしますが、メロマーヌのシャブロルらしく、現役盤じゃない古めの音源。パンフレットでは詳細がありませんでしたが(記載されている年号は誤植?)、使われたのは名歌手レオニー・リザネックが1958年に録音した「Operatic Arias」というRCA VictorのLiving Stereoシリーズの一枚の中に収録されたもの。このLPはリザネックがステージを引退する1997年に初CD化されましたが、そんなことも知らずに運よくモンペリエ・ラジオ・フランス音楽祭での《エレクトラ》演奏会を聴きに行ったりしたので、後でこのCDを見たら、彼女のコメントで「ステージ引退という時にこのアルバムが再発売されることを喜んでおります」などと書いてあって、そうなのかと感慨深くなったりました。本人も自身作とのこと。数多い録音のなかで、これをわざわざ選ぶのも何かあったのか?いい年の人が聴くならともかく、設定はマチルダ・メイ扮する作家の秘書がカーステで聴いているというものなので…。ラジオではなかったようだし。
Giacomo Puccini Turandot: In questa reggia Soprano: Leonie Rysanek Conducted by Arturo Basile (1958. RCA Victor ) Remastered 1996 / BMC Classics 1997 |
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もう一曲劇中で印象的に流れるのは、ジュリアン・クレールの1972年の作品「Elle a au fond des yeux」。これを今時懐かしんで聴いているのはおっさん趣味ということになります。これまたCD化されたのが、同じ1997年とうのはどいうことか…。たまたま両方ともこのころに買っていてこの映画の構想ができたのか???
Julien Clerc Elle a au fond des yeux (« Liberte, egalite, fraternite... ou la mort » 1972) |
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といった余談はともかく、シャブロルらしいブラックな笑いがある妙な作品なので、ニタつきながら楽しんでもらいたい作品である。