『ヴェラ・ドレイク』

WOWOWマイク・リー監督作『ヴェラ・ドレイク』が放映!
DVDでも欲しいと思いつつ購入していなかったので、
劇場で見ておりますが、とても素晴らしい作品なので、キープ。

マイク・リーの作品はブラックで辛辣でも核心をついているので納得させられる。
重々しい感じなのに、急に!っていうのも彼らしい。

イメルダ・スタウントンのようなコメディエンヌ(お笑いという意味じゃないけど、コメディ演技が多かかったので)をあれだけシリアスな役でしかも主演で起用するのも、凄い。
リチャード・エアが97年にナショナル・シアター芸術監督引退作として、82年の任期第一作として上演したミュージカル《ガイズ&ドールズ》を最後に再演し、彼女は踊り子のミス・アデレードを歌い踊っていたのが嘘のよう。見れませんでしたが、それ以前にスティーヴン・ソンドハイムの《INTO THE WOODS》英国初演にもジャックの母役で出ていたので、達者だとういことは想像がつきますが、映画は端役ばかりだったので。
そのナショナル・シアターでリー氏が久しぶりに舞台を演出し、書き下ろした作品《Two Thousand Years》は昨年見れず、今年春になんとか見たのですが、これまた最高の舞台。「2000年」という題ですが、ロンドンの政治問題、人種問題、家庭問題など様々な問題を笑いに昇華したものですが、色んな人種が登場してそれぞれの言葉をトークに交えたりして解読はなかなか大変で、パンフレットにも用語集みたいなのがありましたが、それを読まずに挑んだため失敗しました。主演で一家の主には『ヴェラ・ドレイク』にも出ていたというより、日本では劇場公開されずに終わった『トプシー・ターヴィ』(99)のアーサー・サリヴァン役に主演していたアラン・コードゥナー(Alan Corduner。終演後、本人と話せたのに発音聞き忘れた!CordinerはBBCの発音辞典に乗ってるんだけど)で、彼はリーが何度も使うのが分かる名優です!実は彼は、イメルダ・スタウントンが初主演した映画「Antonia & Jane」(91)にもちょろっと出ていたのですが、一度パリの劇場で見たきりで後にDVD化もされてないので(きっと音源問題。数十年に渡る女の友情で背景に音楽が流れる。アメリカでビデオは出てるけど...)、どんな役か覚えてないけど。最近「MAD TV」の再放送の中でその映画の題名をパロった「Antonia & James」というのがあったのですが。それはこの映画の題名をもじったものです。そちらはこの映画には全く関係なく、表現力のない女アントニアとジェイムズ・ブラウンJrという別々のセグメントで登場するキャラが一緒になって銀行強盗するという「俺たちに明日はない」Bonnie & Clyde のパロディでした。

番組表 | WOWOWオンライン ← 再放送の情報(10月13日午後0時)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000DZV6U0/blogsyahoo062-22/
http://www.amazon.co.uk/gp/product/B0007OEMBW/