ROBERTO DEVEREUX

Donizetti: Roberto Devereux [DVD] [Import]

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ガエターノ・ドニゼッティ《ロベルト・デヴルー》バイエルン州立歌劇場公演

  • クラシカジャパン|14時

エディタ・グルベローヴァ来日記念とかいう名目でとっくに帰った後の先週土曜日から日本初放映がスタート。どうせなら映画『クィーン』公開記念とかにしてもいいのに。DVDとかはとっくに出てますが、日本盤が出ないな〜と思っていたらなるほど。とりあえず、買ってる訳ないので録画。英国の女王エリザベスの話ですが、かなり変態系ユーロ・トラッシュの演出家クリストフ・ロイは現代の女実業家という設定に代えてしまって、『シナのルーレット』とかの方のブルジョワ批判系の方のファスビンダー作品って感じを思わせてくれます。この病んだ感じはドイツならでは。衣装のセンスはいいから品は良く見えても演技的にはイッちゃってます。これならヴェルナー・シュレーターにやらせてもっと弾けたらいいのに。このキ印的動きはマクダレーナ・モンテツマ風で本当はシュレーターのらしいものなんですが。これをやれるなら、あまりにヘンタイで再演されなかった《ノルマ》とかをやれそうなもんだけど...。なお、ダニエル・シュミットグルベローヴァでやりたかった演目の一つですが、生きていたら彼はこんなことさせず、もっと美しくディーヴァ然とした所作にしたでしょう。といいつつ、これならミュンヘンまで見にいっちゃいたい気がしてチェックしたら、夏に1回しかやらないので、厳しい...。でも10月にまたやるようで。お知り合いの彼女公認のファン(GruをGuruと崇めるということでしょう!?!)の方はまた何度でも上演されれば行っているので感心します。