IL VIAGGIO A REIMS

ロッシーニ:《ランスへの旅》 Il Viaggio a Reims de Gioachino Rossini

  • モンテカルロ・フィルハーモニック管弦楽団及び合唱団 Chœur de l'Opéra de Monte Carlo et l'Orchestre philharmonique de Monte Carlo
  • 指揮:マウリツィオ・ベニーニ direction de Maurizio Benini

  • コリンナ………………………インヴァ・ムラ Inva Mula (Corinna)
  • メリーベア…………………サラ・ミンガルド Sara Mingardo (La Marquise Melibea)
  • フォルヴィル……パトリツィア・チョーフィ Patrizia Ciofi (La Comtesse de Folleville)
  • コルテーゼ…………ジューン・アンダーソン June Anderson (Madame Cortese)
  • ベルフィーレ………………ラウル・ヒメネス Raúl Giménez (Le Chevalier Belfiore)
  • リーベンスコフ……ロックウェル・ブレイク Rockwell Blake (Le Comte de Libenskof)
  • シドニー卿…………………マルコ・ヴィンコ Marco Vinco (Lord Sydney)
  • プロフォンド…ルッジェーロ・ライモンディ Ruggero Raimondi (Don Profondo)
  • トロンボノク男爵…フィリッポ・モラーチェ Filippo Morace (Le Baron de Trombonok)
  • ドン・アルヴァロ…………マヌエル・ランサ Manuel Lanza (Don Alvaro)
  • ドン・プルデンツィオ…バーリント・サボー Bálint Szabó ( Don Prudenzio)
  • ルイジーノ……マルシャル・ドフォンテーヌ Martial Defontaine (Don Luigino)
  • デリア……………………デルフィーヌ・ジロ Delphine Gillot (Delia)
  • マッダレーナ………………オアナ・アンドラ Oana Andra (Maddalena)
  • モデスティーナ…コルネリア・オンチョイウ Cornelia Oncioiu (Modestina)
  • ゼフィリーノ………ヴァルター・バルバリア Walter Barbaria (Zefirino)
  • アントニオ…エンリコ・マリア・マラベッリ Enrico Maria Marabelli (Antonio)

2005年モンテカルロで上演(ピッツィ演出)した際の録音。ラジオ収録していたのは知らなかったのでとりあえずキープ。何だかいいんだか悪いんだか分からないキャストですが。本当はこの少し前にブリュッセルのラ・モネで上演していた方のキャストの方が好きなんだけど、その放送音源ってのも聴きそこねているので、またこんな感じで忘れた頃に放送してくれるといいだけど。こちらで気になるのは、『フィフス・エレメント』ファンは必聴のインヴァ・ムラ・チャコならぬインヴァ・ムラ(アルバニアなのでムーラと伸ばす必要はない)。ライモンディはこのオペラには欠かせないようで。ロックウェル・ブレイクはおそしく酷く全く聴くに耐えないコンディションでこのあと引退...。
ちなみに、本編放送前に、抜粋でこれまでのいくつかの録音を流していておりますが、最初にいきなりフォルヴィルのアリアが流れだして焦ったら、これが日本でも来年上演するゲルギエフのDVD音源で、おえ〜って感じ。その後は、ペーザロ84年のアバド盤というので聴き過ぎて飽きたやつ。いちいち前置きする程の曲じゃないだろうに。どうせやるなら《オリー伯爵》と同じ部分を流すとかした方が検証的にはありきたりだけど、いいだろうに。ということで、スタート点を確認して寝ようと思ったけどなかなか...(なんと!84年と93年の音源をまぜて放送するなんてことしていた!)。 早いところ始まってくれたら、フランス・ミュジックの方のリヨン歌劇場のロラン・ナウリ出演によるビゼー《ジャミレ》/プッチーニ《外套》の録音をちょっとは聴きけたのに (それは初だから別で放送あるだろうけど、こちらは過去の音源なので次が期待できないので仕方ない)。
結果:かなりぐだぐだな公演。ロックウェル・ブレイクは本当につらい。サラはお疲れぎみ。アンダーソンはその前に演じた《ダフネ》で使い果たしたのか急な参加だったせいか本調子ではなく。やっぱり、これはそう簡単なもんじゃない。なお今回はモンテカルロ・オペラ恒例の建国記念日の上演ですが、最後にお題目を集めるところではオリジナルとは全く違う人物が上げられ。選ばれたのはシャルル10世ではなくモナコのアルベール王子で、彼を称えて終わりました。
なお、このカナダのオペラ放送はたっぷり時間を取って放送しており、出だしも色々流してましたが、幕間はMETのまねなのかクイズ大会があり、ゲスト3人を相手にMCが次々と質問しておりました。今回はランスということで、フランスの地域を舞台にしたオペラ、ランスがオリー伯爵で再利用されたこととあって、再利用したオペラなど次々と質問が出されはっきり言って知ってるのばかりでしたが、改めて訊かれるとあ〜って感じで、楽しいものでした。

Il Viaggio a Reims / [DVD] [Import] Rossini : Il viaggio a Reims / Abbado, The Chamber Orchestra of Europe Rossini:Il Viaggio A Reims