IL TROVATORE

ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe Verdi
歌劇《イル・トロヴァトーレ》 Il Trovatore

  • Direction musicale : Gianandrea Noseda
  • Etudes musicales : Janine Reiss
  • Mise en scène : Charles Roubaud
  • Eclairages : Vladimir Lukasevich
  • Scénographie : Jean-Noël Lavesvre
  • Costumes : Katia Duflot
  • Animations vidéo : Gilles Papain
  • Leonora : Susan Neves
  • Azucena : Mzia Nioradze <= Larissa Diadkova
  • Ines : Marie-Paule Dotti
  • Manrico :Roberto Alagna
  • Il Conte di Luna : Seng-Hyoun Ko
  • Ferrando : Arutjun Kotchinian
  • Ruiz : Sébastien Guèze
  • Un Vecchio Zingaro : David Bizic
  • Un Messagero : Jean-François Borras
  • Orchestre National de France
  • Chœurs des Opéras de Région

ロベルト・アラーニャ主演ということでTV中継も入っている公演ですが、注目はセバスチアン・ゲーズですが...。でもレオノーラがあまりにも酷過ぎるので、全体的に全く盛り上がない公演に。また、アズチェーナ役を演じる予定だったラリサ・ディアートコワは降板してましたが、8月にサイトウ・キネンの《スペードの女王》に出演する予定ですが、そちらの方を選んで力を温存したかっのかは?? なにせ、TV収録で世界に放映される方を捨てて日本に来る事にそれほど大きな意味があるのか??? (最近のはTV収録も録音もないから)...。単に調子が悪かっただけかも。ということだとすると、日本の公演もやばいかも。
なお、アラーニャもあの箇所まで保たず、最後の方は声出さず。無理してこんな難しいのやらないで、フランスもののリリカルな作品をやってくれ!って、来年はインヴァ・ムラとグノーの《ファウスト》だそうで、そちらの方がいいでしょう。とにかくヴェルディはもう辞めてくで...。どうせやるならフランス版《ル・トゥルヴェール》ってのもあるけど。
このオペラと言えばルキーノ・ヴィスコンティの『夏の嵐』の冒頭15分。なぜかクレジットがないのが残念だけど、マンリーコはジーノ・ペンノでレオノーラはアニタ・チェルケッティの歌声を別録して俳優が演じているけど、いろいろ聴けど、あれほどあの役を歌えたテノールは他に知らないので、あれを聴いた後ではなんとも満足は得られない。困ったもんだ。

Giuseppe Verdi - Il Trovatore

Giuseppe Verdi - Il Trovatore

夏の嵐 [DVD]

夏の嵐 [DVD]

トゥルヴェールと言えば、最近見直したジャン・ルノワールの"この『牝犬』が"によく聴いたら二曲セレナードが使われて、一曲はレコードをかけると流れるティノ・ロッシによる「トゼッリのセレナード」で、もう一曲は「窓の下でトゥルヴェール(吟遊詩人)がセレナードを歌い...」という歌詞の「舗道のセレナード」が舗道で男性歌手が歌っている。窓の下では歌が歌われ窓を見上げると事件が...。この歌は後に『フレンチ・カンカン』でもエディット・ピアフ扮するウジェニー・ビュフェがミュージック・ホールで歌う場面でも使われていましたが、それが災いして、『牝犬』の文献にはビュフェの歌が使われていると勘違いされ続けて早50年以上。今の今まで誰も訂正も確認もしていないため、映画祭のカタログなどにも名前がのっていますが、彼女はそれをレパートリーにしていただけで、劇中で歌っているのは男性。あ〜。
Collection D'Or

Collection D'Or

Succes Et Raretes 1918

Succes Et Raretes 1918