RENOIR + RENOIR

ルノワールルノワール展 画家の父 映画監督の息子 2人の巨匠が日本初共演
Renoir + Renoir exposition organisée avec le Musée d'Orsay

ジャン・ルノワール映画の世界

ジャン・ルノワール、我らの親父

Jean Renoir (Quality Paperbacks Series)

Jean Renoir (Quality Paperbacks Series)

ピクニック [DVD]

ピクニック [DVD]

ボヴァリー夫人 [DVD]

ボヴァリー夫人 [DVD]

明日から展示の方が始まる「ルノワールルノワール」ですが、シネマテーク・フランセーズで見ているので、展示数も違うみたいなのでまた見に行きはしませんが、カタログが重かったので買わないで帰ったのが気になります。それにちなんで映画のジャン・ルノワールの映画が特集されますが、これまた何度も見ているので、またわざわざ行きはしませんが、最も好きな一本というか映画史上の傑作の一本とも言える『捕えられた伍長』のニュープリントとかいうのが、気になります。DVDはそれぞれ出てるのはあるんですが、あの時買ったカチンコのようなボックスの特別DVD-BOXが今や貴重品というので、出た時に買ってよかったです。一方、サシャ・ギトリの特製コフレDVDも一時品切れでしたが、昨日再プレスされたようで...。

ということで、ルノワール本人の映画はもういいとして、今回併映される中にフェルナンデル出演のマルセル・パニョル作品『アンジェル』Angele が入っているのでうれしい限りです。が、それならサシャ・ギトリルノワール語るには必要じゃろ!と...。ジャック・ベッケルの『肉体の冠』は何度見てもいいので、また見たいもんです。ちなみに、その作品の悪役クロード・ドーファンの奥さんはサシャ・ギトリの『とらんぷ譚(ものがたり)』に『小さな泥棒』La petite voleuseこと"プロの泥棒"役で出ておりました。また、一連のパニョル作品を手掛けたヴァンサン・スコットが『アンジェル』も当然手掛けているので、それを聴くのも楽しみです。
スコットと言えば、『とらんぷ譚』の舞台版というのが昨年まで上演されていて一昨年見ておりますが、始まるや流れる歌が『とらんぷ譚』と同じ1936年に作られたティノ・ロッシ主演映画『Marinella』の主題歌 (スコット作曲、ロッシ歌)でしたが、見た時はそんな歌は知らなかったけど、隣にいたおじいさんが奥さんに「お!ティノ・ロッシだ!」って言っていたので、後でチェックしたらそういうのがあるのを発見しました。

が、そんなのをリアルタイムで知っている人がまだいて舞台とか見に行っているというパリの文化の層がうらやましく思えました。スコットと言えば、ギトリはその映画の前年『Bonne chance !』のスコアを作曲していますが、これが来月遂にDVDで出るので、速攻でゲットせねば。

ちなみにティノ・ロッシと言えば、ルノワールが『牝犬』でレコードをかける場面で彼の歌が使われていたりしましたがクレジットとかにはないので、それこそこういうおじいさんなら流れた瞬間に「お!ティノ・ロッシだねっ」てわかるんでしょう。ま、研究書とかには書いてありましたから、後で調べたら分かったけど。でも逆にどの研究書に書いてあって間違っていたりしたこともあるから恐い。


Tino Rossi - Diamond Master Series: Tino Rossi
(このアルバムだと「Marinella」「Serenade」も一緒。音質も向上している)
なお、誰も書きはしませんでしたが、『素晴らしき放浪者』のテーマ曲として使われた元歌というのがフレエル(フレール)が最初にヒットさせたけど、録音はしていなかた「リヴィエラで」という歌でしたが、そのフレエルが登場して一曲歌っていたのがギトリ『とらんぷ譚』。ギトリ作詞による書き下ろしの歌をあたかも誰もが知っているお馴染みの歌のようになれた感じで歌い、客も歌い出すので、新曲とは思えないも感じで、違う意味でダマされた感じです。
Frehel: Le Meilleur De => http://www.amazon.fr/gp/product/B00000GBKB/ume305-21

Fr?hel - Anthologie de la chanson fran?aise : 1936

なお、『とらんぷ譚』の日本盤DVDには52分の新作ドキュメンタリーがINAの映像権利とかがあるのか、つきませんが (INAの映像はINAのサイトで見られるけど)、他のおまけは付きますが、ドニ・ポダリデスのトークとかは別に〜って感じだけど、別の作品の映像とかが付いてるのでバカにできない。おかげで2層じゃなく1層処理になったので、画質的には良くなるのが日本盤のいい点かも。

とらんぷ譚 [DVD]

とらんぷ譚 [DVD]

ところで、ステヴナンの『ミシュカ』がこんなところに混入されているのもビックリですが、久しぶりにまた見たい感じ (DVDは廃盤だし)。ジョニー・アリデー命おっさんという実際にフランスにいる奇妙な人種が登場する映画ですが、その後それを更に過激にした「Jean-Philippe」(2006)というファブリス・ルキーニ主演の映画も、その映画同様に愛おしい映画なので、両方ともDVDとかで手もとに置いておきたいのですが...。ところでDVDで欲しいと言えば彼も出た『アイドルを探せ!』ですが、彼が歌った歌のタイトルはシャルル・アズナヴール作詞「Bonne chance」でした...(ところで、シルヴィー・ヴァルタンがまた来日しますが、今回のツアーは「ヌーヴェル・ヴァーグ」と題して60年代の歌を歌うそうですが、その中には元彼のアリデーの歌もあるようで)。