L'AMOUR DES TROIS ORANGES
プロコフィエフ:歌劇《3つのオレンジへの恋》
From
- He Muziektheater Amsterdam
- DE NEDERLANDSE OPERA
L'AMOUR DES TROIS ORANGES
OPÉRA EN QUATRE ACTES AVEC PROLOGUE
- Composer SERGEJ PROKOFJEV (1891-1953) セルゲイ・プロコフィエフ 作曲・台本
- Libretto SERGEJ PROKOFJEV
- based on CARLO GOZZI (1729-1806)
- Conductor STÉPHANE DENÈVE ステファンヌ・ドネーヴ 指揮
- ROTTERDAM PHILHARMONIE ORCHESTRA
- CHORUS OF DE NEDERLANDSE OPERA
- Stage director/costumes LAURENT PELLY ロラン・ペリー 演出・衣装
- Set design CHANTAL THOMAS シャンタル・トマ 美術
- Light design JOËL AdAM ジョエル・アダム 照明
- Choreography LAURA SCOZZI ラウラ・スコッツィ 振付
- Television Director MISJEL VERMEIREN
- Le Roi de Trèfle ALAIN VERNHES アラン・ヴェルヌ
- Le Prince MARTIAL DEFONTAINE マルシャル・ドフォンテーヌ
- La Princesse Clarice NATASCHA PETRINSKY ナタシャ・ペトリンスキー
- Léandre FRANÇOIS LE ROUX フランソワ・ル・ルー
- Trouffaldino SERGHEI KHOMOV セルゲイ・コモフ
- Pantalon MARCEL BOONE マルセル・ボーネ
- Le Magicien Tchélio SIR WILLARD WHITE サー・ウィラード・ホワイト
- Fata Morgana ANNA SHAFAJINSKAJA アンナ・シャファイインスカヤ
- Linette SYLVIA KEVORKIAN シルヴィア・ケモルキアン
- Nicolette MAGALI DE PRELLE マガリ・ド・プレール
- Ninette SANDRINE PIAU サンドリーヌ・ピオー
- La Cuisinière RICHARD ANGAS リチャード・アンガス
- Farfarello/Le Héraut ALEXANDER VASSILIEV アレクサンデル・ヴァシリョフ
- Sméraldine MARIANNA KULIKOVA マリアンナ・クリコヴァ
新宿タワー・レコードに久しぶりに行ったら、昨年夏にアムステルダムまで見に行くつもりで行けなかったロラン・ペリー演出によるプロコフィエフのオペラ《3つのオレンジへの恋》を舞台収録したDVDが3000円ちょっとで売っていたので、即購入。Opus Arteから出たため、日本版ではなく輸入盤に帯を付けた日本字幕の付いていないもので、その代わりペラ1枚のシノプシスが付いてました。ジャケットに名前を載せているサンドリーヌ・ピオーを外してるのは?? 指揮者は日本にも来ていますが、その際も間違っていたので、期待はしていませんでしたが、ドゥネーヴとなっていたので一安心。でも美術のシャンタル・トマはファッション・デザイナーのシャンタル・トーマスではありません。Thomas と Thomass の違い。Opus Arteから出る利点は、元の放送素材を替えないところで、ジャケットが英語題名だったからちょっと心配したけど、中を見たらフランス語題でした。日本でリリースしたケント・ナガノ指揮/リヨン歌劇場のDVDとなると、元々のフランスの放送素材を英国のディストリビューターが権利を所有したことにより、クレジットを英語版仕様にしてしまい、出演者の順番とかも替えてしまってます。
こういったことによる弊害はTDKがリリースしたマルク・ミンコフスキ指揮によるラモーの《プラテー》やオッフェンバックの《美しきエレーヌ》でも起き、前者はヴァンサン・ル・テキシエ Vincent Le Texier (日本では誤ってヴァンサン・ル・テジエってやってしまった)の名を入れ忘れて、後者ではマリア=アンジュ・トドロヴィッチ Marie-Ange Todorovitch がトロドヴィッチになってしまってます。これは日本のミスではなく、英国のディストリビューターが差し替えたクレジットを作る時に誤ったのを直すこともせずコピーライトとかいって直させないことに由来します。ミンコフスキも本人断りなしに商売しやがってみたいに呆れていました。つまり、字幕がないけど真摯なOpus Arte、字幕は付くけど買手の気持ちを無視した業者が売り付けた改ざん商品.... 帯に短かしタスキに長し〜 あ〜虚し。
それはともかく、来年はキーロフ歌劇場の日本公演でもこのオペラが上演されることが決定。演出はシャトレとの共同制作で上演したロッシーニ《ランスへの旅》も手掛けたフランスの元俳優で演出家アラン・マラトラ Alain Maratratで、2月にキーロフでプレミエ。マラトラは以前リヨン歌劇場で公演した同作ではルイ・エルロの演出助手を務めていたので、作品は熟知しているのでしょうが、日本で上演するのはフランス語版じゃなくロシア語版。ヴァレリーは苦手なのですが、この二作は見ることにしようかと。