TANNHAUSER

リヒャルト・ワーグナー:歌劇《タンホイザー》全3幕

  • Richard Wagner : TANNHAUSER
  • 指揮…………………………小澤征爾 Conducted by Seiji Ozawa
  • 演出……………ロバート・カーセン Directed by Robert Carsen
  • 装置………ポール・スタインバーグ Set Design : Paul Steinberg
  • 衣装………コンスタンス・ホフマン Costume Design : Constance Hoffman
  • 照明……………ロバート・カーセン Lighting : Robert Carsen
  • 照明…ペーター・ヴァン・プラット Lighting : Peter van Paet
  • 振付…………フィリップ・ジロドー Movement : Philippe Giraudeau
  • ドラマツルギー…イアン・バートン Dramaturgie : Ian Burton
  • 演奏……東京のオペラの森管弦楽団 Tokyo Opera Nomori Orchestra
  • 合唱………東京のオペラの森合唱団 Tokoy Opera Nomori Choir
  • 合唱指揮………ペーター・ブリアン Chorus Master : Peter Brian
  • 副指揮者…………ピエール・ヴァレ Assistant conductor/Music preparation : Pierre Vallet
  • 演出補…ジャン=ミシェル・クリキ Assistant director : Jean-Michel Criqui

キャスト

  • タンホイザー……スティーヴン・グールド Tannhäuser : Stephen Gould
  • エリーザベト…………ムラーダ・フドレイ Elisabeth : Mlada Khudoley
  • ヴェーヌス…………ミシェル・ディヤング Venus : Michelle DeYoung
  • ヴォルフラム………ルーカス・ミーチャム Wolfram : Lucas Meachem
  • ヘルマン…アンドレア・シルベストレッリ Hermann : Andrea Silvestrelli
  • ヴァルター……ジェイ・ハンター・モリス Walter : Welcome
  • ビーテロルフ………マーク・シュネイブル Biterolf : :: Mark Schnaible ::
  • ハインリッヒ……………………平尾 憲嗣 Heinrich : Noritsugu Hirao
  • ラインマール……………………山下 浩司 Rainmar : Koji Yamashita
  • 羊飼い……………………………湯浅 桃子 Sheperd : Momoko Yuasa

指摘するまでもないですが、Stephanならステファンだけど、Stephenはスティーヴン。アメリカ人だし。それと結局、フィリップ・ジロドーさんの名前は直らず、フィリップ・ジュラウドゥのままでした。これじゃ彼のお兄さんが泣きます。ポール・スタインバーグといえばカーセンとは《トロヴァトーレ》《オテロ》《蝶々夫人》などハードなタイプの方で組んでいるけど、ミュンヘンの《リナルド》《カリスト》などの超キッチュな方が有名な人なので、シンプルで美しい方のカーセン組マイケル・レヴィーン(講演会や上映会でカーセンさんが何度も彼の名前を言っているのに、通訳とかはなぜかレヴァインて言い直すので、どういうことなのか?)とは違うのでちょっと心配。ジェイさんのサイトはタイヘンで笑えます。本当の「パリ、テキサス」出身の人に合えるとは思わなんだ。フドレイさんは発音を気にしているようで、フドレイーだとか。綴りは本人のサイトに合わせました。Khoudoleyだとフランスでの綴り。ちなみにパリ公演のキャストは全然違うのですが...。
結果:芸術家の創作とそれを生み出す苦悩ということをコンセプトに、と言ったらジャック・リヴェットの映画『美しき諍い女』。それを思わせるスタートでその後ぐじゃぐじゃになりますが、結局は"諍い女"的。発音が常々気になっていたミシェル・デ・ヤングは、ディヤングとのことでした。スタインバーグさんは変態的なセットで有名ですが、ここではスッキリしていてちょっとビックリ。彼自体はいい感じの人で《カリスト》がコヴェント・ガーデンでほぼ同じキャストで上演すると知えてくれました。ジロドーさんも非常にいい人で兄貴に君に合ったこと伝えるよとのこと。明日には出発してロンドンに戻ってからサンフランシスコで上演のグルック《トリドのイフィジェニー》にとりかかるとのこと。つまり、みなさんそちらの公演に行ってしまうので、今日を逃したら制作スタッフには会えなかったので、行っておいて良かったです。この人たちの仕事を見るためにあの高い入場料を払ったんで。衣装のコンスタンス・ホフマンさんはジュリー・テイモア組で昨年はエリオット・ゴールデンソールの新作オペラ《グレンデル》もやっていた人だったけど、衣装がどうのというコンセプトの演目じゃなかったんでテイモアとかのノリではなかったですが...。ちなみにパリでは2回指揮を担当するピエール・ヴァレさんが昨日はなぜか捕まらず...(いたのに僕じゃないみたいな感じで逃げた感じ)。さらに演出助手で日本語もたしなんでいるジャン=ミシェル・クリキさんはバルセロナでのトマ《ハムレット》再演(コリエ&ライザー演出、ナタリー2C&キンちゃん主演)の演出も担当していおりました。
ところで、今回の公演はNHKがハイヴィジョン収録していたので、商品化されるとしたらこちらの公演なんでしょうが、パリ公演はゼーリヒ、ウリア=モンソンがいたりして気になります。だたこの演出だとウリア=モンソン向きでは全くないような気がするので、彼女は降りるとみた!彼女がブロンドにしてもおかしいし、パリだったら本当に全裸でやりるように指定されそうだし。《オルランド》に出てきた女性は全裸だったし、《アルチーナ》の捕虜となった男性たちは下着もいれば全裸もいたから。日本のTV放映には全く向かない演出です....。

パリ・オペラ座公演版

Richard Wagner "Tannhäuser" du 6 au 30 décembre 2007

  • Direction musicale Seiji Ozawa / Pierre Vallet (27, 30 décembre)
  • Mise en scène Robert Carsen
  • Décors Paul Steinberg
  • Costumes Constance Hoffmann
  • Lumières Peter Van Praet
  • Chorégraphie Philippe Giraudeau
  • Chef des Choeurs Peter Burian
  • ヘルマン…フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ Hermann : Franz Josef Selig
  • タンホイザー……スティーヴン・グールド Tannhäuser : Stephen Gould
  • ヴォルフラム…………マティアス・ゲルネ Wolfram von Eschenbach : Matthias Goerne
  • ヴァルター……………マイケル・ケーニヒ Walther von der Vogelweide : Michael König
  • ビテロルフ………………ラルフ・ルーカス Biterolf : Ralf Lukas
  • ハインリヒ……アンドレアス・コンラート Heinrich der Schreiber : Andreas Conrad
  • ラインマー………ヴォイテク・シュミレク Reinmar von Zweter : Wojtek Smilek
  • エリーザベト…エヴァ=マリア・ヴェストブローク Elisabeth : Eva-Maria Westbroek
  • ヴェーヌス…………ベアトリス・ウリア=モンソン Venus : Béatrice Uria-Monzon
  • Orchestre et Choeurs de l'Opéra national de Paris
  • Maîtrise des Hauts-de-Seine / Choeur d'enfants de l'Opéra national de Paris
  • COPRODUCTION AVEC LE GRAN TEATRE DEL LICEU, BARCELONE ET LE TOKYO OPERA NOMORI

Opéra Bastille
Première 6 déc. 2007 19h
Représentations 9 (14h30), 12, 15, 18, 21, 24 (18h), 27, 30 (14h30) déc. 2007 19h
Prix des places 150€, 120€, 100€, 80€, 60€, 40€, 20€, 10€, 5€

バルセロナ公演

指揮者(ゼバスティアン・ヴァイグレ)、出演者(ロバート・ガンビル、ペーター・ザイフェルトなど)共に全く違ういますが、書くのが辛いので、サイトからPDFをダウンロードして御覧下さい。