WOODY ALLEN

Live at the Cafe Carlyle

Live at the Cafe Carlyle

今週はWOWOWウディ・アレン特集でしたが、全部見ていてDVDとか持っていても(って向こうのだけど...)、やってるとつい見てします。大好きな『マンハッタン殺人ミステリー』は何度見てるか判りませんが、今年になって気付いたのはこの映画のオープニングで流れるボビー・ショートによる「カフェ・カーライル」(ウディ・アレンもよく演奏する老舗)でのライヴ音源であるコール・ポーター作「I Happen To Like New York」の入ったCDが遂に再発売されたことです。故ボビー・ショートは『ハンナとその姉妹』には出演して歌ってましたが、それ以前からもちょくちょくアルバムは購入してきたのですが、このアルバムはなぜか買えずにいたら、あの映画でオープニングに流れたのがこのアルバムのナンバーだったので苦い思いをしておったので、やっと買えると安心(し、まだ買っていない)。ボビー・ショートと映画といえばジェイムズ・アイヴォリーの『野蛮人たち』(72)のオープニングの主題歌を歌っていた人ですが、ノエル・カワードの「A Room with a View」なんて歌も録音していて、しかもウディさんは度々彼の歌を使っているので、狭い世界です...。

Match Point

Match Point

厄介なアメリカ女にかき回されるという点で先にリリースされていたアイヴォリーの『ル・ディヴォース』と共通するのが、BBC製作の英国映画『マッチポイント』。今回初放映ですが、2005年にパリの大きなシネコンのスクリーンで見て以来 (ロンドンはその時公開始まってなかったし、この映画でもそうだけど、ロンドンはオペラ、演劇などの劇場や美術館を巡るにはいいけど、映画を見まくるような場所じゃないし、シネコンもあるけど当たり外れがあり過ぎるから危険)なので、再検証。

Southwark Fair

Southwark Fair

殺される隣人役のマーガレット・タイザックは、昨年ナショナル・シアターで上演されたニコラス・ハイトナー演出によるサミュエル・アダムソン作《Southwark Fair》(この人がオールド・ヴィクで上演中の「オールアバウト・マイ・マザー」舞台版を脚色するのは納得!...その出演者などを交えて今度アレンがバルセロナで映画を撮っていて...その撮影監督がアイヴォリーの新作と同じ人)で、この映画の状況を思わす設定が出てくる舞台に出演していたのを思いだしました。共演者の一人マデリーン・ポッターはアイヴォリーが発掘した女優ですが、彼女のサインをと思って楽屋口で待っていたのに、雰囲気を変えて颯爽と出ていってしまい、しかもテムズ川辺のこの映画で主演の二人が住んでいた新築の高層高級アパートがある方向だったので、もともとお嬢なのでいいとこ借りてるんだろうな...と思った次第。その後にタイザックさんは出て着たけど、何げにいなくなってしまった。ということで、その日上演していた他の舞台の俳優にしかもらえず仕舞い。
Woman in White

Woman in White

劇中↑のイラストと同じ看板が映されますが、それはアンドリュー・ロイド・ウェバー (アンドリュー・ロイド=ウェバーで日本ではやるようですが、=にする必要はないと思うけど...)の《ウーマン イン ホワイト》。アリバイ工作のためにこれ見に行く場面ですが、歌が始まると数秒で場面が変わってしまいガクッ...。でもいい作品だったから両親に勧めるとフォローも。実際、私も見てテクニカル面で驚愕したミュージカルでしたが、出演者も最高だったので、感心しましたが、帰り際に他のお客さんたちも予想に反して良かったという意見を小耳にはさんだので、この映画を見てデジャブな感じに。日本でもそろそろ公演すると思いますが、あの演出を日本でやるのか??? あのテクで演じるのは大変だと思うけど。
The Legendary Caruso

The Legendary Caruso

  • アーティスト: Alberto Franchetti,Amilcare Ponchielli,Arrigo Boito,Francesco Cilea,Gaetano Donizetti,Georges Bizet,Giacomo Puccini,Giuseppe Verdi,Jules Massenet,Luigi Denza,Paolo Tosti,Pietro Mascagni,Redento Zardo,Rocco Trimarchi,Ruggiero Leoncavallo,Umberto Giordano,Salvatore Cottone,Ruggero Leoncavallo,Enrico Caruso
  • 出版社/メーカー: EMI Classics
  • 発売日: 1999/02/04
  • メディア: CD
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それにしてもコヴェント・ガーデン(字幕はロイヤル・オペラ)で《椿姫》と《リゴレット》を見るシーンがありますが、どちらも同歌劇場の公演はDVDになっているのだからその映像を抜粋で使うとか、実際上演しているときにカメラいれさせてもらうとかすればいいものを(『ハンナとその姉妹』でメトの《マノン・レスコー》を見ているという設定が公演の場面はトリノでの公演の映像だった)、そうすると高くつくからか、ピアノの伴奏でロイヤルよりはライバルENO系の歌手がシンプルなセットで....(どちらの歌も映画の伏線になってますが、オペラを知っているとあまりにベタというか内容に合わせすぎていて苦笑)。しかも、流れるオペラはエンリコ・カルーソーのSP音源ばかり (コレクターという設定だから。ということで、隣のおばさんはお安いのが自慢のNaxosのCD音源からロトリッチによるオペラ・デュエット集だけど。ま、理にかなってる。これで使われる《グリエルモ・テル》と《オテッロ》のデズデーモナの暗殺発覚場面も内容に合わせまくり)。アレンらしいといったら、らしい。
Operatic Duets for Tenor & Baritone

Operatic Duets for Tenor & Baritone