IPHIGENIE EN TAURIDE

《トリドのイフィジェニー》四幕の悲劇 Iphigénie en Tauride, tragédie en quatre actes

  • 作曲:クリストフ・ヴィリバルト・グルック Music by Christoph Willibald Gluck
  • 台本:ニコラ=フランソワ・ギヤール、エウリピデスの悲劇に基づくギモン・ド・ラ・トゥシュの戯曲を元に Text in French by Nicolas-François Guilliard, based on the play by Guymond de la Touche after Euripides’ drama
  • 初演:パリ、1779年5月18日 World Premiere: Paris, Opera, May 18, 1779
  • 米国初演:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場、1916年11月25日 U.S. Premiere: New York, Metropolitan Opera, November 25, 1916 / Metropolitan Opera Premiere: November 25, 1916 (in German)
  • イフィジェニー…スーザン・グレアム Susan Graham, soprano : Iphigénie
  • オレスト…………プラシド・ドミンゴ Plácido Domingo, ténor : Oreste
  • ピラード…………ポール・グローヴズ Paul Groves, ténor : Pylade
  • タオス……………ウィリアム・シメル William Shimell, basse : Thoas
  • ディアーヌ…………ミシェル・ロジエ Michele Losier, soprano : Diane
  • 第一の巫女………リゼット・オロペザ Lisette Oropesa, soprano : Première prêtresse
  • 第二の巫女……………サシャ・クック Sasha Cooke, soprano : Seconde prêtresse
  • ギリシア人女性…リゼット・オロペザ Lisette Oropesa, soprano : Une femme grecque
  • 司祭……………デイヴィッド・ウォン David Won, bass : Un ministre
  • スキト人………デイヴィッド・ウォン David Won, bass : Un Scythe
  • 俳優……………………マーク・カプリ Mark Capri : Un acteur
  • 女優…ジャクリーヌ・アンタラミアン Jacqueline Antaramian : Une actrice
  • 演出………スティーヴン・ワッズワース Production: Stephen Wadsworth
  • 美術………………………トマス・リンチ Set Designer: Thomas Lynch
  • 衣装………マーティン・パクレディナス Costume Designer: Martin Pakledinaz
  • 照明…ニール・ピーター・ジャンポリス Lighting Designer: Neil Peter Jampolis
  • 振付………………ダニエル・ペルジック Choreographer: Daniel Pelzig
Marc Minkowski John Eliot Gardiner William Christie
Gluck: Iphigenie en Tauride Gluck: Iphigenie en Tauride Christoph Williabald Gluck - Iphigenie en Tauride / Galstian, Gilfry, van der Walt, Christie, Guth (Opernhaus Zurich) [DVD] [Import]

Dangerous Liaisons

Dangerous Liaisons

↑キャサリン・ボットが歌う「Ô malheureuse Iphigénie !」が入った『危険な関係』サントラ

今日は、アムスの《ダフネ》、フランス・ミュジックでボローニャ2月公演《ボリス・ゴドゥノフ》、フランクフルトのエインズリー主演《ビリー・バッド》(後半はだけ聴けた)とか幾つか気になるのがあったけど、結局ルイ・ラングレのメト・デビューとなる《イフィジェニー》の生放送にすることに。
演奏もそれなりな音になっているけど、シメルが絶叫し、ドミンゴのフランス語が....という以前に風邪ひいてるのか声ガラガラで歌ってない時に咳、グレアムは乙女に思えず...。ということで、ポール・グローヴズが非常に明瞭なのが救い。役者の演技とかいうのは入るようで、冒頭からギリシア悲劇みたいなことしているようで、寸劇があったのちスタートするという具合。これを聴きたい時はミンコフスキかガーディナー盤にしておきます。昔パリの演奏会で聴いた時はイフィジェニーが交代していたし、その後も聴いた際もやっぱりキャスト変わっていたし、これは尋常じゃないオペラなので、絶叫ではない熱唱というのがよほどじゃないと難しいのようで。
一幕が終わるや、袖でドミンゴのインタビューでひそひそ話風でしゃべる声はいつもの彼の声と違う感じで、今シーズンはバロック系に挑戦するため声を変える努力をしているのか、スペイン訛りを矯正しておフランス語を特訓しているのか?? どういう体力なのか、このマチネ公演の後には《ロメオとジュリエット》を指揮するという荒技をやるそうで、そんなワーカホリックみたいことは日程調整してもらって止めるべき。彼を目当てでNY来るファンはおいしい企画だろうけど。公演が再開すると、分かったのが風邪引きは歌手ではなくプロンプターのようで、しかもその声が目立つようになり、ドミンゴのところだけ言うけど、どんどんドミンゴの発音がメタメタな感じに。来年はヘンデルの《タメルラーノ》を本当に歌うのか...。