Un, deux, trois... CHABRIER

エマニュエル・シャブリエ Emmanuel Chabrier
「ブレ・ファンタスク」 "Bourrée fantasque" (orchestrée par Thibaud Perrine)

《フィッシュ=トン=カン》(台本:ポール・ヴェルレーヌ) "Fisch-Ton-Kan" Texte de Paul Verlaine

  • Fisch-Ton-Kan : Vincent Ordonneau
  • Goulgouli : Jennifer Tani
  • Poussah, Kakao LXII : Ronan Nédélec
  • narrateur : Jérôme Deschamps

《教育欠如》 "Une éducation manquée" Librettistes : Eugène Leterrier et Albert Vanloo

  • Gontran de Boismasstif : Olivia Doray, soprano
  • Hélène de la Cerisaie : Jennifer Tani, soprano
  • Maître Pausanias : Ronan Nédélec, Bass

BIS
"Air d'Hélène" non conçu par Emmanuel Chabrier mais arrangé par Darius Milhaud

  • ソプラノ…………オリヴィア・ドレ Olivia Doray : soprano
  • メッゾ………ジェニフェール・タニ Jennifer Tani : mezzo-soprano
  • テノール……ヴァンサン・オルドノ Vincent Ordonneau : tenor
  • バリトン…………ロナン・ネデレク Ronan Nédélec : baryton
  • ナレーター…ジェロームデシャン Jérôme Deschamps : narrateur
  • 演奏………ペレアス室内管弦楽団 Orchestre de Chambre Pelléas
  • 指揮………バンジャマン・レヴィ Direction : Benjamin Lévy

Bernstein: Trouble in Tahiti / Copland: Quiet City

Bernstein: Trouble in Tahiti / Copland: Quiet City

新生オペラ・コミークの第一弾としてジョン・エリオット・ガーディナー指揮、新芸術監督ジェロームデシャンの演出で上演されたエマニュエル・シャブリエの《エトワール》ですが、これに合わせて関連企画が幾つも公演されましたが、これもその一つ。シャブリエの小品3つをレヴィのペレアス室内管弦楽団と常連の谷さん(日系人。ミンコフスキの《ジェロルシュタイン大公妃》とかにも出てた)や春に公演するエロルド《ザンパ》にも出演のオルドノー(日本にも何度か来たけど、その後ぱったり聞かなくなったと思ったらいきなりの復活)らで演奏会形式で上演。《フィッシュ=トン=カン》(CDが94年に出てたけど買ってないし...再発されればいいけど)は聞いたことない作品だけど、ポール・ヴェルレーヌのテクストなのにかなりおとぼけでいい感じ。
《教育欠如》はコンピエーニュで二度上演してDVDにもなり日本でもTV放映されましたが、昨年九月にそこの総監督だったピエール・ジュルダンは劇場の予算削減でオペラ上演ができなくなったことと共に急死してしまいましたが、彼のやってきた事を引き継ぐかのような企画を本来すべきオペラ・コミークがやっと開始したので(その前のジェローム・サヴァリもそれなりにやってましたが、一演目の上演が長く、しかも上演演目は誰もが知っているものだけだったので、蘇演といったことはなかった)、ジュルダンさんも安心でしょう。って、《エトワール》はジュルダンがフランス・オペラ復興を始める前にリヨンでガーディナー/ブロスマン/エルロがやった演目ですが、80年代はリヨンがコンピエーニュのようなことをしていたので、結局どこかが引っ込むとどこかが出るということのよう。
それにしても両方とも面白い作品だけど、余程口が達者じゃないと出来ない難物。これじゃ簡単にやれない。ところで、合計でも1時間半もなかったので、結局《こうもり》の終盤が聴けることに...(一応、ないちっちの声は少し聴けたけど、大半がマルク・ラオの絶叫)。と思ったら、それこそローザンヌ歌劇場のフランク・マルタン《プルソニャック氏》の放送が残っていたので、こちらはもう24時間アーカイヴでフォロー...(前やっていた時は他の放送とかちあって聴けなかったやつなので)。