LE COMTE ORY

ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Rossini
オリー伯爵》 Le Comte Ory

  • ウジェーヌ・スクリーブとシャルル=ガスパール・ドレストル=ポワルソン台本による2幕のオペラ Opéra en deux actes sur un livret d'Eugène Scribe et Charles-Gaspard Delestre-Poirson
  • オリー伯爵………ルシアノ・ボテリョ Luciano Botelho : Le comte Ory
  • アデール伯爵夫人…パスカル・ボダン Pascale Beaudin : La comtesse Adèle
  • イゾリエ………アンナ・デストラエル Anna Destraël : Isolier
  • ラゴンド夫人…イザベル・エンリケス Isabelle Henriquez : Dame Ragonde
  • ンボー………フランク・ルゲリネル Franck Leguérinel : Raimbaud
  • 市長………………ニコラ・クルジャル Nicolas Courjal : Le Gouverneur
  • アリス…………ステファニー・ロリス Stéphanie Loris : Alice
  • 合唱……アンジェ=ナント歌劇合唱団 Choeur d'Angers Nantes Opéra
  • 合唱指導…………グザヴィエ・リーブ Chef de choeur : Xavier Ribes
  • 演奏…ペ・ド・ロワール国立管弦楽団 Orchestre National des Pays de Loire
  • 指揮……ジュゼッペ・グラツィォーリ Direction : Giuseppe Grazioli

これは超大好きなオペラで聴きはじめるとノンストップのおバカ攻撃で崩壊するので、やばいのですが、ブフものではお馴染みのフランク・ルゲリネルがランボー役なので、他はよく分からない上に眼中ないけど、当然キープ品にするため録音体制。オリーと言えば今フランス語圏のテナーだったらマルク・ラオだけど、この時期彼はローザンヌで《こうもり》に出ていて駄目だったので、というかカーディフ・シンガーズで評判となったブラジルの歌手が出演しておりますが、悪くないどころかいい感じなのでホッとした。他の歌手も期待していなかった割に問題ない感じで楽しめる公演。やっぱりフランス人が多いと聴こえもちがいいい感じ (オランダ放送で同時にやっているローマでの《ギヨーム・テル》なんかは論外というか、かなり悲惨な感じだったし...)。そう言えば今月は《泥棒かささぎ》の公演があるんだったけど、まだ買っていなかった...。
Rossini: Le Comte Ory Le Comte Ory Gioachino Rossini - Le Comte Ory / Massis, Laho, Montague, Tezier (Glyndebourne Festival Opera) [DVD] [Import]
早く終わったので、最後まで聴けていなかった、サンタ・チェチーリアのパッパーノ指揮《ギヨーム・テル》をチェックしてみたら、アルノルドがぼろぼろだったのに知り合いがいたのかブラボーとか声がかかり、寒気が。最後は狂ったようにぶら〜ぼって叫ぶのがいて悪寒が (のだめでも知り合いが間髪入れずにブラボーしておりましたが、あれは正解!でもあのように心から叫ぶのはいいけど、こんなの無理のあるのは最悪。ミラノだったら大騒ぎの極悪ぶり)。だいたい歌えない歌手に無理矢理歌わせてまでこんな難しい作品を不備だらけで公演して、しかも金のためか他の局に売りまくって生き恥をさらすのはいかがなものか...。失敗した歌手に拒否する権利ないのかもしれなのかもしれないけど...哀れというより憎悪が...。後味悪し。