NEW NATIONAL THEATRE TOKYO 2008-2009

深刻率激情と呼ばれていた??(いない) 新国立劇場の2008-2009シーズンの演目が発表となりましたが、深刻率は激減し、やっと普通の歌劇場風になった感じです。主婦とか高齢者に見てもらわねばいけないのに、ユーロトラッシュくずれみたいな演目をやっても困るので... (「指輪」再演でその名残があるけど...コヴェント版の衣装だったら違うんだけど...別に行かないので好きにして)。日本のだから日本人でやらなきゃいけないなんてことは論外で、役をやれる人がやってもらはなければ駄目なので、どこの国も各国から呼び寄せて上演するのがオペラハウスというもの。そうでないのは地方の小規模経営の小さな劇場とか... (蝶々さんが日本人じゃないのは逆に!?!な気もするけど、今年はプッチーニ年なんで歌える日本のソプラノが海外に奪われているのかも...)。
長らく行ってませんでしたが、今年からは何度か行くことになりそうです。オペラではかなりベタな作品群の中で一本だけ若杉趣味の作品を入れるというのがスタイルのようで、今シーズンはツィンマーマンの《軍人たち》で、来シーズンはショスタコーヴィチの《ムツェンスク群のマクベス夫人》ということのよう。
まず、ヴェルディの《リゴレット》を見なくてはいけないことになったってしまったのはちょっと辛いですが、アニック・マシス http://www.annickmassis.com/ (イタリア女じゃないのでマッシスってしないで欲しい。フランス人なのでssをつまらせて発音しないので...)がジルダ役ということで仕方ない。ロッシーニは大好きですが今回の《チェネレントラ》はヒロインが辛いので、上演までになんとか代わってくれることを願うばかり。《ドン・ジョヴァンニ》も表題役のルーチョ・ガッロが趣味じゃないけど、他は気になるので行ってもいいかも。

リヒャルト・シュトラウスは一本もないのはどうしたことかと思うけど、コスト面でつらいのだろうから仕方ない。代わりにフォルクスオーパーの来日公演も演出して出演するハインツ・ツェドニクによるヨハン・シュトラウスの《こうもり》が再演されるので、今回はキャスト的にも行ってもいい感じ。ノエミ・ナーデルマンは昨年末はジェローム・サヴァリ演出《メリー・ウィドー》の放送を聴いたけどパリで見た時は彼女じゃなかったので、実演はコーミッシェ・オーパーの《アルチーナ》以来なので...。オフェリア・サラは先シーズンの《ばらの騎士》をとある事情で見たくなかったので、これで見られることになりそう。

NOEMI NADELMANN

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バレエではデイヴィッド・ビントリーの振付けによる新作《デヴィッド・ビントレーのアラジン》は行かねば! というのも衣装が《ルル》も担当した『ロッキー・ホラー・ショー』『英国式庭園殺人事件』のスー・ブレイン女史が担当なので (トレヴァー・ナンとのコンビも多いし、スティーヴン・ソンドハイム大先生の《Into The Woods》も手掛けたお方)。

演劇公演ではなんと!ルイージピランデッロ作《山の巨人たち》(ピランデルロってNHKの表記じゃあるまいし)をジョルジュ・ラヴォーダンが演出するとなっては、行かない訳にはいかない。平幹二朗麻実れい共演ですが、ラヴォーダンのヘンタイ演出を理解してくれるのかは!?!。旅行する際は必ずラヴォーダンの舞台は見るように心掛けているのに、昨年は不覚にも日程が合わずストラスブールまで行けず、オペラ《カサンドル》の上演を見られず、ショックだったので、今年は少なくともこれが見られる...。ということで、この時期は旅行は考えないと。

ピランデッロ戯曲集〈1〉

ピランデッロ戯曲集〈1〉

ピランデッロ戯曲集〈2〉

ピランデッロ戯曲集〈2〉

Luigi Pirandello - PirandelloWeb - Dal 20 dicembre 2000

堤真一主演でピエール・コルネイユ作《イリュージョン・コミック 舞台は夢》なんてのも入っていてビックリですが、今後は喜劇じゃなく悲劇も上演されるといいんですが...。
《L'Illusion comique》ならぬ《Illusion comique》という舞台を上演したオリヴィエ・ピ演出・作の公演が見られなかったので、がっかりでしたが、DVDになったので、そちらも見てみたいもんです。そのコルネイユの映画化といえばストローブ&ユイエ監督作『オトン』が今年は日本でもDVD化されるので、画質も向上してるみたいなので、楽しみでがんす。

コルネイユ喜劇全集

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L'illusion Comique (Petits Classiques Larousse)

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