CADMUS ET HERMIONE

《カドミュスとエルミーヌ》CADMUS ET HERMIONE

  • 作曲:ジャン=バティスト・リュリ Tragédie mise en musique en un prologue et cinq actes de Jean-Baptiste Lully (1632 – 1687)
  • 台本:フィリップ・キノー Poème de Philippe Quinault d’après "Les Métamorphoses" d’Ovide.
  • 初演:1673年2月27日、パリ Créée à Paris le 27 février 1673


プロローグ Prologue

  • メリス……………………イザベル・ドリュエ Mélisse : Isabelle Druet
  • パレス…………………………カミール・プル Palès : Camille Poul
  • パン………………アルノー・マルゾラーティ Pan : Arnaud Marzorati
  • エシオン…ジャン=フランソワ・ロンバール Echion : Jean-François Lombard
  • ねたみ…………………ロマン・シャンピオン L’Envie : Romain Champion

悲劇 Tragédie

  • カドミュス………………アンドレ・モルシュ Cadmus : André Morsch
  • エルミオーヌ……クレール・ルフィリアトル Hermione : Claire Lefilliâtre
  • シャリト…………………イザベル・ドリュエ Charite : Isabelle Druet
  • アムール………………………カミール・プル Amour : Camille Poul
  • アルバス…………アルノー・マルゾラーティ Arbas : Arnaud Marzorati
  • 乳母………ジャン=フランソワ・ロンバール Nourrice : Jean-François Lombard
  • 指揮………ヴァンサン・デュメストル Direction musicale : Vincent Dumestre
  • 演出…………バンジャマン・ラザール Mise en scène : Benjamin Lazar
  • 演出協力…………ルイーズ・モアティ Collaboration a la mise en scène : Louise Moaty
  • 振付…ギュードルン・シュカムレッツ Chorégraphie : Gudrun Skamletz
  • 美術………………アデリーヌ・カロン Scénographie : Adeline Caron
  • 衣装………………アラン・ブランショ Costumes : Alain Blanchot
  • 照明………………クリストフ・ナイエ Lumières : Christophe Naillet
  • メイク……………マチルド・ベンムサ Maquillage : Mathilde Benmoussa
Arnaud Marzorati Moaty & Cuiller
  • lundi 21, mercredi 23, jeudi 24, samedi 26 janvier à 20h à 20h / dimanche 27 janvier à 16 | tarif B : 70, 60, 50, 33, 17 et 6 Euro | Paris, Opéra Comique, 21 Janvier 2008

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本当はこれは聴くだけじゃなく、生を見たいと言うか見なくてはいけない作品なんですが、今回の上演はとりあえず、無理なので今日の生放送を。AlphaでDVD化されますが、収録日はリハと初日と二日目を撮って編集し、まずFrance 2で放映してからということです。つまりこの放送音源は別物なのでこれはこれでキープ品。オペラ・コミークでリュリと言えば21年前にウィリアム・クリスティレザール・フロリサンがジャン=マリー・ヴィレジエ演出で蘇演した《アティス》Atys によってバロック音楽ルネサンスが本格化しましたが、これがハルモニア・ムンディでDVD化って話があったと思ったけど、リストアに時間がかかってるのか、昨年の20周年で出なかったのでどうしたものか??と...。でも今年はこの《カドミュスとエルミオーヌ》蘇演 (と言っても2001年にクリストフ・ルセの指揮でアンブロネ音楽祭の若手育成プログラムでセミ・ステージだけど演奏してますが)を皮切りに、リュリが次々と公演される予定なので、今年の秋頃には出るのではと...思いたい。来月はシャンゼリゼ劇場で《テゼ》(3月はリールで)で上演されますが、これまた時期が悪くて見られず。秋にはこの上演も共同制作しているヴェルサイユバロック音楽センターがリュリ特集するような気配があるので、どう展開するのかが気になるところ。
それはともかく、この作品はルセの公演の放送とか聴いた記憶がないので、全曲は初聴きですが (この公演があるのでユゴー・レーヌのリュリ・シリーズも待たされたのかも。大昔にジェラール・スゼーがアリアを録音しているアルバムはあるけどテンポがかなりのろいのが...、ボール・グッドウィンの器楽抜粋は買いそびれ)、プロローグでおもしろおかしく引き込ませた後に悲劇になるというお馴染みのスタイルで、堪能。商品化まで待てないのでそれまでに何度か聴くことになるでしょう。
今日の放送は早めにスタートし、演出家ラザールを始めスタッフがインタビューでコンセプトなどを語っておりましたが、休憩中にも戻ってきて、トーク、終わったら終わりかと思いきや、今度はキャストも参加したりして、最後まで気の緩めない放送で...。なお、来月はルーアンで公演しますが、それも見られないので、来年のカンでの上演って...。それ以外はどうなのかということはトークでも語ってましたが、リュクサンブールや、劇場が出来たばかりのエクサン・プロヴァンスで音楽祭期間じゃなく上演ということで、後者で見るのがいい感じかもと...。とにかくパリの劇場は前の人の頭がじゃまになる劇場ばかりで、いやなんで。