JANE BIRKIN at Bistro SMAP

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Best of Fictions Arabesque Rendez-Vous ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ Versions Jane

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ラ・ピラート (無修正完全版) 美しき諍い女 無修正版 [DVD] ワンダーウォール [DVD] ジェーン・バーキンinまじめに愛して [DVD] ガラスの墓標 [DVD] シャンヌのパリ、そしてアメリカ [DVD] Arabesque: Live [DVD] Rendez-Vous Avec Jane [DVD]

↑『ラ・ピラート』はそろそろ契約切れなので、要注意。スペインだかでも出ましたが、画質は!?!

ジェーン・バーキンが『SMAP×SMAP』に出たというので、来日は11月だったので、いつ放送なのか、見逃したのか心配でしたが、今日遂にバーキン来店の『ビストロSMAP』が放映!なんと愚かなことに今回の東京のコンサートのチケット2日目を買っていたのに、日程を誤って行けずにショック!(知り合いの奥様がファンだったのでお譲り出来ましたが、二階の袖1番という上からかぶりつきの場所だったので、堪能したそうです) 今まで来る度に彼女のコンサートは行っていたのに、本当にしくじった! 今はヨーロッパ・ツアー真っ最中ですが、3月1日ロンドンのカムデンタウンにあるライブハウス「ラウンドハウス」での公演が最後で、なんとかできたら良かったんだけど無理なので更に泣ける...。

それはそうと、ジェーンかなり弾けまくりで、大笑い。例のぼろぼろよれよれのエルメスバーキンを持ってきての出演で、勝者には気前良く新品のバッグを進呈。勝ったのはキムタク、クサナギーニョの方でしたが、キムタクが男性でも使えるのかと訊くや踏むは蹴るは踏み付けるはぼこぼこにして本来のバーキンの状態にしてしまい驚愕...。クサナギは全く興味なさそうで、ゴローちゃんはジェーンの大ファンなのでうらやましそう。でもやさしいジェーンは最後の最後にキスのプレゼントをしていたので、よかったね。クサナギがもっていてもしょうがないので譲ってあげればいいんだけど。
ところで、あのバッグは以前彼女が主演した自作の戯曲の舞台「OH PARDON TU DORMAIS」(99年と言えばジェイムズ・アイヴォリーの『シャンヌのパリ、そしてアメリカ』がパリで公開された時)を見た後に、サイン待ちしていた時に持っていたので間近で見ましたが、その時は更にぐだぐだで、それに入りきれなかった食材とかのビニール袋とかも目一杯持っていて大わらわって感じでした (彼女は実際かなり手荒に使っているので、3代目とか言っていたけど、手提げの部分は取り替えしているみたい)。この2人舞台の共演者ティエリー・フォルティノーが、後にジェーンゆかりのパトリス・シェローの映画『Gabrielle』に出ていたので、はは〜!と思ったけど、その映画の完成後に急死してしまい、ショック。フィルムにはなかったけど、DVDには彼の追悼の一文がついていたのが...。その後、逆にジェーンがシェローのアシスタントだったフィリップ・カルヴァリオの演出による「エレクトラ」(05)に主演したけど、それを見逃したのは悔やまれます。90年代に出演した舞台は大概見たというのに...。
ちなみに、エルメスと言えばグレイス・ケリーが妊娠中に作らせたケリー・バッグのことも触れられてましたが、そのバッグをフランス男に貢がれたアメリカ娘の騒動を描いた映画『ル・ディヴォース/パリに恋して』がありますが、その映画ではオープニングではパトリック・ブリュエルとジョニー・アリデーがデュエットした「幸せになるのをなぜためらうの」で始まり、劇中はカーラ・ブルーニセルジュ・ゲンズブールの歌を使用。妹の夫の兄(ティエリー・レルミット)からケリ−・バッグを贈って愛人関係を結んだアメリカ娘(ケイト・ハドソン)は、サル・ガヴォーでアラン・ユーイングが歌いレザール・フロリサンで演奏する面々が演奏するマルカントワーヌ・シャルパンティエの演奏会をそのバッグを持ってロージュ(ボックスというより区切り席程度)で鑑賞して、愛人丸出し。妹(ナオミ・ワッツ)の離婚の財産分与で、アメリカ人なのでジョルジュ・ド・ラ・トゥールの絵が何かも知らずに持っていたのに、いざ鑑定師たち(スティーヴン・フライ、ダニエル・メズギッシュ、ビビ・ニューワース)に見せるや本物だと分かり、アメリカから両親(サム・ウォーターストンストッカード・チャニング)と兄弟(トマス・レノン)がかけつけ、もともと自分のものなのに、夫(メルヴィル・プポー)の家族(レスリー・キャロン、ナタリー・リシャール)がそれを奪おうと策略を。しかし、その夫の愛人(ロナ・ハートナー)の夫(マシュー・モディーン)がぶち切れて両家のエッフェル塔見物を尾行して事件が...。そこでエルメスのケリーがお役目を果たし。エンディングでは「Version Jane」で初めてジェーンが歌ったセルジュの歌「L'Anamour」が流れて悲喜劇が幕となり、エルメスのケリーからバーキンへバトンが渡されるということに。この映画はアメリカ人には不快極まりない非常識な内容ですが、そこそこヒットし、逆にフランス人にはありきたりな内容なので、全くヒットせず。この映画の言いたいこととは、流血沙汰で略奪するアメリカ人と色事で他人のモノを略奪するヨーロッパ人との違い (そのテーマは『ジェファソン・イン・パリ』『金色の嘘』と同じ)。この映画の後にジェーンは初めてアメリカ(NY、LA、マイアミ?)でも歌手としてお呼ばれされて、リサイタルをしたのですが、番組中でもLAでの話をしていた(バーキンて名前なのでバッグと同じだねってどアホなアメリカ人に言われたという)。
↓ジャケでケイトが持っている赤いバッグがケリー