DER GEDULDIGE SOCRATES

    • テレマン《寛容なソクラテス》3幕の喜歌劇
      "La patience de Socrate" de Georg Philipp Telemann
      Opéra comique en trois actes sur un livret de Johann Ulrich von Kônig (version concert)
  • Marcos Fink, Socrate
  • Inga Kalna, Xanthippe
  • Kristina Hanson, Amitta
  • Daniel Jenz, Pitho
  • Michael Kranebitter, Plato
  • Sun-Hwan Ahn, Alcibiades
  • Richard Klein, Xenophon
  • Alexey Kudrya, Aristophanes
  • Sunhae Im, Rodisette
  • Brigitte Christensen, Edronica
  • Donát Hávar, Melito
  • Matthias Rexroth, Antippo
  • Maarten Koningsberger, Nicia
  • Belinda Loukota, soprano
  • Anne Kristin Zchunke, mezzo-soprano
  • Florian Spiess, basse
  • Choeur du Festival d'Innsbruck
  • Akademie für Alte Musik Berlin
  • Direction, René Jacobs

9月にインスブルックでの公演の放送を聴いておりますが、これは昨年10月パリのシテ・ド・ラ・ミュジック (この前「のだめ」のコンセルヴァトワール・ロケのシーンで背景で映ってました)での演奏会形式での特別公演。これは生を聴いた公演ですが、今頃放送とは思わずビックリ。と言うか、聞き逃したんじゃなくてうれしい!本当はベルリンのオペラ上演を見たかったけど、公演後にソクラテス役のマルコス・フィンクさんが二年後に再演予定と教えてくれたので、その際は必ず!と思ったら、ヒロインの一人でもあるサンエ・イムとか韓国の歌手が二人いるのが功を奏したのか、韓国での上演が決まったとのことで、ついでに日本でも上演できないか画策しているようで。ベルリン州立歌劇場とか昨年日本に来ましたが、知り合いの間ではワースト一位の公演という《ドン・ジョヴァンニ》とかを上演しているくらいなので、そんなことが可能かとは思えません。ベルリンのプロダクションじゃなく、インスブルック古楽祭の日本ツアーということでなら、別のアプローチで可能なのかも。このオペラはルネ・ヤーコプスの最高演目とも言えるガスマン《オペラ・セリア》以来の大爆笑作品なんですが、タイトルや作曲家だけでも日本で上演するには食い付きが悪そうで、上演は無理そう。コンサート・ヴァージョンでも面白くやっていたので、それでならコスト的にもいいのかも。
CDはニコラス・マギーガンが87年の録音がありましたが、廃盤なので、この公演に合わせて再発すればよかったのに... (買った時はよく聴いていたので、覚えていて今回の公演も楽に聴けた...というかもともと面白いし聴きやすい)。それもいいけどこのヤーコプスのもCDかDVDになってもらいたいもんです。できたら《オペラ・セリア》も再演して収録してもらいたいけど...。