80th ANNUAL ACADEMY AWARDS
- WOWOW|09時50分〜14時00分
- http://oscar.com
- 司会:ジョン・スチュアート Jon Stewart
- プレゼンター:ジェニファー・ガーナー
- 衣装賞:アレクサンドラ・バーン『エリザベス:ゴールデン・エイジ』
- 過去の受賞者コメント:バーブラ・ストライサンド
- プレゼンター:ジョージ・クルーニー
- クリップ集「80周年記念の歴史」
- プレゼンター:スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ
- 長篇アニメーション:『レミーのおいしいレストラン』ブラッド・バード
- プレゼンター:キャサリン・ハイグル
- メイクアップ賞:『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』ディディエ・ラヴェルニュ、ジャン・アーチボルド
- 過去の受賞者コメント:マイケル・ダグラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
- プレゼンター:ドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)
- 視覚効果賞:『ライラの冒険 黄金の羅針盤』マイケル・フィンク、ビル・ウェステンフォーファー、ベン・モリス、トレヴァー・ウッド
- プレゼンター:ケイト・ブランシェット (発音はケイト・ブランチェット)
- 美術賞:ダンテ・フェレッティ/フランチェスカ・ロ・スキアヴォ『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 (シアヴォじゃなくイタリア発音はスキアヴォ。でも意味は奴隷...)
- クリップ:「特集 助演男優賞」
- プレゼンター:ジェニファー・ハドソン
- 助演男優賞:ハビエル・バルデム『ノーカントリー』
- クリップ:「双眼鏡と潜望鏡をつかったシーン」
- クリップ:「悪夢から目覚めたシーン」
- プレゼンター:ケリ・ラッセル
- パフォーマンス:「August Rush」より「Raise It Up」ジャマイア・シモーン・ラッシュ、インパクト・レパートリー・シアター・オブ・ハーレム (作:ジャマール・ジョセフ、チャールズ・マック)
- アーティスト: OST
- 出版社/メーカー: COLUM
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: CD
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- プレゼンター:ルーク・ウィルソン
- 短篇実写映画賞:「Le Mozart des pickpockets」フィリップ・ポレ=ヴィアール
- クリップ:「特集 助演女優賞」
- プレゼンター:アラン・アーキン
- 助演女優賞:ティルダ・スウィントン『フィクサー』
- 過去の受賞者コメント:シドニー・ポワチエ
- プレゼンター:ジェシカ・アルバ
- 科学技術賞:イーストマン・コダック社 (録画映像)
- ゴードン・E.ソーヤー賞:デイヴィッド・グラフトン
- プレゼンター:ジェイムズ・マカヴォイ、ジョシュ・ブローリン
- 脚色賞:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン『ノーカントリー』
- 活動報告:シド・ガニス
- 受賞までの過程 (出演:アリ・サンデル、アルフレッド・モリーナ、ジョン・トラヴォルタ、ジェイムズ・L.ブルックス、ルビー・ディー、ジョン・ダイクストラ、マイケル・ベイ、ジャン・アーリス、シド・ガニス)
- プレゼンター:マイリー・サイラス
- パフォーマンス:『魔法にかけられて』より「That's How You Know」クリスティン・チェノウェス (作曲:アラン・メンケン/作詞:スティーヴン・シュワルツ)
- プレゼンター:ジョン・スチュアート (ギャグ)
- 妊娠賞ノミネート?:ジェシカ・アルバ、ケイト・ブランシェット、ニコール・キッドマン
- 妊娠賞:アンジェリーナ・ジョリー (欠席)
- プレゼンター:ジュディ・デンチ、ハリー・ベリーではなくジョナ・セル、セス・ローゲン
- 音響編集賞:『ボーン・アルティメイタム』カレン・M.ベイカー、ペール・ハルベリ
- 録音賞:『ボーン・アルティメイタム』スコット・ミラン、デイヴィッド・パーカー、カーク・フランシス
- クリップ:「特集 主演女優賞」
- プレゼンター:フォレスト・ウィテカー
- 主演女優賞:マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』
- 余興:ジョン・スチュアートとジャマイア・シモーン・ラッシュがWiiでテニス
- プレゼンター:コリン・ファレル
- パフォーマンス:『once ダブリンの街角で』より「Falling Slowly」グレン・ハンサード、マルケタ・イルクロヴァ
- プレゼンター:ジャック・ニコルソン
- クリップ「特集 作品賞」:『つばさ』(1928)、『ブロードウェイ・メロディー』(1929)、『西部戦線異状なし』(1930)...全80作のハイライト
- プレゼンター:レネー・ゼルヴィガー
- 編集賞:『ボーン・アルティメイタム』クリストファー・ラウズ
- 指揮者紹介:ビル・コンティ
- プレゼンター:ニコール・キッドマン
- ロバート・ボイル クリップ集:『北北西に進路を取れ』『恐怖の岬』『マーニー』『鳥』『冷血』『屋根の上のバイオリン弾き』、「Gaily, Gaily」(ノーマン・ジュイスン監督作/TV放映題『シカゴ・シカゴ/ボスをやっつけろ!』1969)、『アメリカ上陸作戦』『プライベート・ベンジャミン』『努力しないで成功する方法』『メイム』『疑惑の影』『華麗なる掛け』『ラスト・シューティスト』『ドラグネット』
- 名誉賞:ロバート・ボイル (美術監督)
- プレゼンター:パトリック・デンプシー
- パフォーマンス:『魔法にかけられて』より「So Close」ジョン・マクラクラン (作曲:アラン・メンケン/作詞:スティーヴン・シュワルツ)
- プレゼンター:ジョン・トラヴォルタ
- 歌曲賞:『once ダブリンの街角で』より「Falling Slowly」グレン・ハンサード、マルケタ・イルクロヴァ
- アーティスト: Glen Hansard,Markéta Irglová
- 出版社/メーカー: Sony Bmg Europe
- 発売日: 2007/12/04
- メディア: CD
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- プレゼンター:キャメロン・ディアス
- 撮影賞:ロバート・エルズウィット『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
- プレゼンター:ヒラリー・スワンク
- 追悼特集 In Memoriam (February 1, 2007 - January 31, 2008)
ロスコー・リー・ブラウン、バリー・ネルソン、キティ・カーライル・ハート(『オペラは踊る』)、ベティ・ハットン(『アニーよ銃を取れ』)、カルヴィン・ロックハート(ワイルド・アット・ハート)、ジェーン・ワイマン(『心のともしび』)、メルヴィン・シェイルヴルソン、カーティス・ハリントン、ジャック・ヴァレンティ、マイケル・キッド、ミケランジェロ・アントニオーニ、デルバート・マン、モンタギュー・"モンティ"・G.ウェストモア(特殊メイク)、ピーター・T.ハンドフォード(録音)、バド・イーキンズ(『大脱走』『ブルール・ブラザース』のスタントマン)、バーナード・ゴードン(脚本家)、ダブス・グリアー、ジャン=クロード・ブリアリ(使用映像は『クレールの膝』)、ハロルド・ミシェルソン(美術)、ラレイン・デイ(『海外特派員』)、ジャン=ピエール・カッセル(『潜水服は蝶の夢を見る』は遺作ではないけど...)、ロイス・マックスウェル(『007』シリーズのミス・マネーペニー)、ラースロー・コヴァーチュ (ラズロ・コヴァックス/使用映像は『イージー・ライダー』)、ロバート・クラーク(監督)、ジョージ・ジェンキンズ(美術)、ジョニー・グラント(主任)、フランク・E.ローゼンフェルト(主任)、マーティン・マナリス(製作者)、ドンフェルド(衣装)、ウスマン・センベーヌ、フレディ・フィールズ(エージェント)、ロバート・ランツ(エージェント)、レイ・カーツマン(主任)、ナンシー梅木、シュザンヌ・プレシェット、デボラ・カー、ピーター・エレンショー(『メリー・ポピンズ』視覚効果)、ピーター・ジンナー(『ゴッドファーザー』編集)、フレディ・フランシス(使用映像は『グローリー』/撮影)、イングマール・ベルイマン、レイ・エヴァンズ(「ケ・セラ・セラ」「モナリザ」作曲)、ウィリアム・タトル(メイク)、ヒース・レジャー.....
- プレゼンター:エイミー・アダムズ
- オリジナル・スコア賞:ダリオ・マリアネッリ『つぐない』
(サントラ)
(使用CD:ラ・ボエーム)
- プレゼンター:トム・ハンクス
- 短篇ドキュメンタリー賞:「Freeheld」
- 長篇ドキュメンタリー賞:『「闇」へ』
- 過去の受賞者コメント:エルトン・ジョン
- クリップ:「特集 主演男優賞」
- プレゼンター:ヘレン・ミレン
- 主演男優賞:ダニエル・デイ=ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
(サントラ)
(使用CD)
- クリップ:「特集 監督賞」
- プレゼンター:マーティン・スコセッシ
- 監督賞:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン『ノーカントリー』
- プレゼンター:デンゼル・ワシントン
- 作品賞:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン『ノーカントリー』
今年のトレンドはレッド・カーペットばりの深紅のドレスでしたが、同じようなドレスが多いなか、ひと味違うのが昨年受賞の女王ヘレン・ミレン、そして最高にかっこいジュリー・クリスティ様 (座ってると)。でも、彼女の受賞とならず、もうかなりドッチラケてしまいました。『ノーカントリー for Old Men』が主要部門を取ったこともあるのか、今回は「高齢者のための国はない」ということのようで、功労賞的な意味合いの受賞は一切なく、演技部門は全て外国人でした。バックステージでの受賞者インタビューの方が充実していたようで、ティルダ・スウィントンは演技部門が全員外国人だったことを訊かれて、「もともとハリウッドはヨーロッパ人が作ったものだから、戻った感じ」と。マリオン・コティヤールに行くのは、伝記映画で特に歌ったりすると必ず受賞するので順当という感じですが、バックステージ・インタビューで今の気分で歌いたいピアフは歌は?といことで「パダン、パダン」を歌ってくれて大盛り上がりとなり、こんなの聴いたら仕方ないか...と (メイクでかなり頑張ったけど、あの顔ならメイクしなくても出来たのがジョニー・デップの妻ヴァネッサ・パラディ。でも演技力が彼女程あるかが問題)。今年彼女が出演するミュージカル映画『ナイン』の共演者がアントニオ・バンデラスって「E!」で言っていたけど、ハビエル・バルデムじゃないの??? 彼が歌えるのか知りませんが...(だいたい今回の受賞は、ワインスティーンの政治力も大きい。『ナイン』に箔を付けるためにキャンペーンしたとしか思えない。ジュリー様の『アウェイ・フロム・ハー君を想う』の会社がそれほど金をばらまいてキャンベーンできるところじゃないし、本人もこの賞は期待していなかったようで...自分よりサラ・ポーリーの候補が嬉しかったとな。やっぱいい女は器が違う)。それに八木アナがしきりにハビエルとペネロペがどうだとか言ってるけど、いつも共演するお友達なだけで、彼はカムアウトしてるので今さらそれを覆してどうするの (受賞までの話題作りかイメージ工作なのか?隣に座ったのはお母さんだったし)。
『魔法にかけられて』の3曲はメドレーじゃなく1曲づつでしたが、エイミー・アダムズ本人も1曲歌ったけど、劇中で彼女が歌ったもう1曲はクリスティン・チェノウェスが担当。そりゃこの歌が《ウィキッド》のコンビの作品なんで、当たり前の選択。でも、この映画にで出てたのは彼女じゃなく、《ウィキッド》で共演した西の魔女役のイディーナ・メンゼルなんだけど...。歌としてはチェノウェス向きでやっぱり、上演となったら彼女がやるしかない感じ。コンディションとしては最高の出来ではなかったけど、チャーミング。もう、3曲目のジョン・マクラクランは完全に緊張しまくりで、声が震えていてお気の毒。でも、受賞やっぱあれに。コリン・ファレルが紹介したけど、入りに床が滑るって滑り直していた。
ダニエル・デイ=ルイスは受賞したら、奥さんレベッカ・ミラーにキスした後、おふざけ魔ジョージ・クルーニーをねぎらってキスしていたけど、やっぱりそれの質問する奴がいた(いい奴だからとか言っていたけど)。PTA作品はアメリカの嫌な部分をえぐる作品ばかりで見るのが辛いんですが、今回はその中でも最も問題で、今もそれで戦争を続けている国の原点である「石油」について描いているのでようなので、彼の演技を見るためにも見なくてはいけないのか...。『ノーカントリー』はハビエルが気になるけど、コーエン兄弟も同じくアメリカのうっとうしい部分を描くので「ノー・サンキュー」にしたいです。うっとうしいと言えば『JUNO/ジュノ』は今時のむかつく最悪娘の話みたいですが、脚本賞だけですんでよかった。昨日WOWOWやってた予測番組「第80回アカデミー賞直前スペシャル」ではロバート・オズボーンがエレン・ペイジに会ったらあれは演技じゃないってことが分ったので、彼女は受賞しないなんて言っていたけど。その番組では『ジュノ』の監督が『ハード・キャンディ』を見て彼女に一目惚れしたとか言っていたけど、あれを見てほれるなんてM男以外の何者でもない。
日本人期待の外国語映画賞は、例の如くナXスものに行きました。この部門はあの時代を描くと取りやすい悪い癖があるようで。似たとこ狙いのポーランドをあげてのキャンペーンしていたワイダの「カティン」も駄目でした。
脚本家組合のストのせいで80周年の豪華なショーということにはならず、脚本家の世話にならないクリップ集ばかりで、あまり面白みのあるショーにはなりませんでした。
なお、今月の「Vanity Fair」(ストのあおりで授賞式後のパーティは中止)はなんだか豪華そうだったので、手にとったらえらく重かったのびっくりしたけど、オスカー・シーズンということで、オスカー候補者とかを集めてヒッチコック映画の名シーンを再現した特別企画というのがあり、お宝品でしたので、買ってしまいました(でも帰りの電車でなんか香水臭いやつが乗ってるな〜と思ったら、その雑誌についていた香水サンプルのページの匂いでした。トム・フォードのはいい感じなんだけど日本で付けてたらヤバい人みたい)。そこで、ヒッチコック作品の美術を多数てがけたロバート・ボルトが名誉賞受賞というのにもひっかかってくる。今回流れたクリップとも同じ場面の再現とかをしておりました。ただ『サイコ』は彼の美術じゃないけど、ジャネット・リーのシャワー・シーンを再現したのはマリオン・コティヤールでした(ヌードですが映画と同じショットなので局部は写りません)。『北北西〜』はジュディ・デンチだかハリー・ベリーだからの換わりでプレゼンターをつとめたセス・ローゲンでしたが、本家と違いかなりデブってるのが笑える。その他大勢みたいな『救命艇』の再現にはジュリー・クリスティがメイクされまくりでちょとへんな感じで、『北北西〜』のエヴァ・マリー・セイント、新作『The City of Final Destination』が楽しみな『ミュンヘン』のオマール・メトワリーらと乗船していました。
- It's the Hitch in Hitchcock | Vanity Fair (写真は買わないと見られないけど、記事はありました)
なお、日本放送のゲストはりんこ以外はいらない。シネコンでの上映会の方には字幕版だったら見たい気も。それはパフォーマンスのためだけど。昨年のピロボラスとかみたいなのを大画面で見られたら感動したろうけど。
追記:実写短篇賞の「Le Mozart des pickpockets」を「ザ・モザート・オブ・ピックポケット」って表記しておりましたが、モザートってのはモーツァルト=天才、つまり「天才スリ師集団」ってことです。それにしても病み上がりのルーク・ウィルソンは痛々しい。ヒースのようにならなかっただけいいけど。