BAJAZET de Racine

ジャン・ラシーヌ作《バジャゼ》Bajazet, by Jean Racine (100min)

  • 翻訳…アラン・ホリングハースト Translated by Alan Hollinghurst.
  • 演出…………ジェイン・モーガン Directed by Jane Morgan.

Playlist:

  • アコマ………‥‥マイケル・ペニントン Acomat ...... Michael Pennington
  • オズミン………ジョナサン・クリスティ Osmin ...... Jonathan Christie
  • ロクサーヌ…ヴィクトリア・ハミルトン Roxane ...... Victoria Hamilton
  • アタリド………………クレア・プライス Atalide ...... Claire Price
  • ザイール……………ソフィー・スコット Zaire ...... Sophie Scott
  • バジャゼ…………バーティ・カーヴェル Bajazet ...... Bertie Carvel
  • ティーム…………ヴァレリー・サラフ Zatime ...... Valerie Sarruf
    • In far-off Byzantium, in a harem deep within the Sultan's palace, Bajazet is told by the Emperor's wife that he must marry her or die. However, matters are complicated by the fact that he is already engaged to Atalide.
Bajazet (Les Classiques Larousse) [French]

Bajazet (Les Classiques Larousse) [French]

Bajazet

Bajazet

またもや放送日に聞けなかったので、ぎりぎりでチェック。最近はこのバジャゼといえば、ヴィヴァルディの《バヤゼット》(バジャゼットと言うようだけど)やらオペラのキャラとしてばかり聴いていたので、ラシーヌの方はご無沙汰だったので、この放送は楽しみ。ハミルトンとペニントンといえばかつてピーター・ホール・カンパニーでレパートリー公演をした時の二人なので、あれから10年ほど経つけど、ハミルトンは今や英国演劇界を代表する女優の一人となっているので、彼女がこんなのをやってくれるまでになってうれしい限り。イプセン《棟梁》を見た時は本当にむかつく娘を見事に演じていたので演技力より嫌いになしそうな位説得力ありましたが、今回のラシーヌではもう貫禄も。この舞台は同じ頃、コメディ・フランセーズのヴィユー・コロンびエ座でダニエル・メズギッシュ演出で上演した時に見たきりでしたが、余りに良くて、アレクサンドラン(韻だけど、ある意味おやじギャグ)の響きも心地よく、しかも主演がエリック・ジェノヴェーズとなればもう一回見たいというか収録して欲しかった演目だったんですが、残念ながらこのすばらしい公演を収録していなかったようでガックリ。ってその前にメズギッシュが演出して大評判となった《パリの生活》も録らなかったのが本当に残念すぎる。てなことはともかく、今回のように英語に翻訳したら韻は全く関係なくなってしまうので、ラシーヌ的に演出せず、シェイクスピア劇風に変えたということで、それもまたいい感じな処理。ちなみに、BBCはBajazetをBazajetとミスっていたのでガックリ。