PELLEAS ET MELISANDE

クロード・ドビュッシー Claude Debussy
歌劇《ペレアスとメリザンド》全5幕 Pelléas et Mélisande
Opéra en cinq actes sur un livret de Maurice Maeterlinck

今月は各地でこのオペラが上演されておりますが、そのせいか人材の取り合いに。ロイヤル・オペラはあのへんちくりんな衣装で可哀相な姿のキンちゃんは略奪された花嫁とではなく、アンゲリカとやってますし(この二人はなぜかコンビで売り出し中みたいで秋にデュオ・リサイタルがドイツとかであるので...)、ロシアでタイヘンな演出になりそうなオリヴィエ・ピ〜ちゃんがイケメン大王ジャン=セバスチャン・ブと四半世紀を経ても娘役現役のソフィ・マラン=ドゴールでミンコという感じで、好き者なら三つとも追っかけて疲れ果てて演奏中寝るという困ったことも出来そう!?(何のこっちゃ)。
このパリでの公演は当初かなりいっちゃったアンドレ・エンゲル (スイス系だかでアンジェルじゃないそうで...ラウル・ルイス映画の常連ですが、お爺さんなのに演出舞台はかなり...!)が演出とういことでヴァイオレンス演出になるのではと楽しみだったのですが、パリ・オペラ座の《ルイーズ》とかぶっていたせいか、それとも余りにヤバい演出コンセプトだったのか、シャンゼリゼでは安全演出で人気のマルティノティがピンチヒッターに。DVDになったヤーコプス指揮《フィガロの結婚》はそこそこですが、ガスマン《オペラ・セリア》はこれ以上面白い演出のオペラもないって位の代物でしたし、似たような内容の有名作《ナクソス島のアリアドネ》もこれ以上センスのいい演出はお目にかかれないほどいいものでしたから、今回もいい感じにやってくれているといいのですが。ってarteが収録してるみたいなので、DVDになりそう....。
結果:生放送なので、休憩中は事前収録したキャストや指揮者のインタビューがありあましたが、ハイティンクはフランス語の質問に英語で答えていましたが、たいして作品を理解してないで駄目駄目ぶりを暴露してました。てな訳で夢のような音を引き出すということは不可能。歌手もそろってるようで作り込めていたかは....。