LA BOHEME

• NHK-BS｜09時50分｜追悼番組「パヴァロッティのボエーム」

米DVD (Region 1)	欧DVD (Region 2)

ルチアーノ・パヴァロッティ追悼として急きょ、サン・フランシスコ・オペラで1988年に収録されたプッチーニの歌劇《ラ・ボエーム》が放送されました。冒頭で彼に世話になったというテノールの市原太郎が思い出話をちょっと泣きそうな感じでトーク。アメリカでは評判の悪いKulturから先にDVDが出いたものですが(Arthaus Musikはリージョン2だけどPAL...こっちの方がいいのか分からんが廃盤、どっちにしろアメリカのTV作品なんでどうなのか)、放映素材はなんだか...。というかアメリカのこういう収録ってなんだかしっくりこない作り物感があって白ける。アメリカの歌手とかが大げさなアクションをするのも萎えの一つですが、最近ジョイス・ディドナートとローレンス・ブラウンリーが気になり誤って聴いてしまったヒューストンでの《チェネレントラ》もおとぼけの歌で受けをとろうとおどけまくり逆に白けさせていて冷房いらずって感じでした。それより、この収録の前にジーノ・キリコが同じマルチェッロ役を演じたルイージ・コメンチーニ監督による映画版「ラ・ボエーム」が共同製作によって権利が複雑になったため商品化が実現しないのが困ったもんです。
そういえば、ミレッラ・フレーニの旦那ニコライ・ギャウロフは3年前に他界か...。イタロ・ターヨは93年でこれが最後辺りの映像...!?。ということで、画質も良いとは思えないDVDを買う訳ないのでこれをキープ。本当は、このザンベッロの演出の収録じゃなく、超王道のゼッフィレッリ演出ので収録があればいいんだけど...。カルチエ・ラタンの場面で客はゼッフィレッリ版のものすごいセットでもなく、リアリズムで実際のカルチエ・ラタンを再現した分だけ派手じゃないセットにフライングで拍手していたのもどうかと....。