EGINE

フランソワ・コラン・ド・ブラモン:エジーヌ François Colin de Blamont (1690-1760) : Égine

(Arnaud Marzorati et Jean-Sébastien Bou)

Jean-Sébastien Bou Arnaud Marzorati Virginie Pochon Sébastien d'Hérin
Prokofiev - Love for Three Oranges (L'Amour des trois Oranges) / Workman, van Dam, Rouillon, Banks, Uria-Monzon, Cambreling, Deflo (Opera de Paris 2006) [DVD] [Import] Joseph Kosma/Jacques Prevert: Et puis apres Lully: Phaeton opera proibita

これは11時と夜20時半という極端に離れた時間に二回公演され、夜の方に聴ければと思っていたけど、その前のジェラール・レーヌの演奏会だけがなぜだか早くから完売で、組み合わせがうまくいかず結局ペンディング。前日にテレマンの長いオペラの公演があったので、家路が遅くなるも、なんとか早く起きて (って言っても9時前後)、ダッシュしてヴェルサイユに行くことに。でも、乗り換えで使ったトラムが思いの他運行本数が少なく、しかもこの脇にはバスがなく、あせりまくり。やっとRERについたけど、お決まりの鉄道ストで、RERは本数を1時間だけ運行。ヴェルサイユ=リヴ・ゴーシュ駅に着いたのが11時4分前。猛ダッシュして当日券を購入して、あの辛い石畳を走って駆け込むと、まだ始まっていなかったのでホッと一安心。ということで、ちょっと落ち着かない中で聴くことに。当然、こんな作品は聴く機会は全くなかったものですが、なかなかのいい作品で、しかも今回は豪華!?な声楽陣というのも嬉しい。
これは、例のポンパドゥール夫人が1745年に依頼して出来た作品で、モンドンヴィルの《ティトンとオロール》Titon et l'Aurore と同名というか同題材だけど作曲はベルナール・ド・ビュリー Bernard de Bury の一幕ものとセットで、《テシスの祭り》Les festes de Tésis と題して、その第一部として上演されたもの。とういことで、ヴェルサイユでの上演作品ではないけど、両方セットで公演なんてのがあれば面白いのにと思ったけど、今回の上演は40〜60分単位のコンサートなので、長くなる演奏会は入っていなかったので...。
指揮は昨年もクリストフ・ルセ指揮によるトゥルーズでの《ポッペアの戴冠》でクラヴサンを担当していたセバスチアン・デラン (ってマルゴワール、ミンコフスキ、ニケ...とかいろんなとこでやってますが)。彼がソプラノのカロリーヌ・ミュテルと2003年に立ち上げたアンサンブル、レ・ヌヴォー・キャラクテールが演奏だけど、パンフにはメンバー表がないので、誰がいたのかは??? 作品は後でブ&マルゾラーティと話していたら当然全曲上演ではないとのことですが、後にちゃんとした録音とか公演があればいいのですが...。昨年会ったいたカリーヌ・デエが、ずいぶん雰囲気が違うな〜と多いつつ、他の人とずっと話していて声をかけられなかったけど、実は彼女が歌っていたのではなく、彼女は流行りの風邪だったのか降板し (でもこのアンサンブルの1st CDとなるハイドンカンタータ集を一緒に録音するとのこと)、ヴィルジニー・ポションに変更 (でもラジオはステファニー・ポションって間違っていた)。ブ&マルゾラーティは次までかなり時間が空くので、ヴェルサイユ宮殿をちょいと一緒に散策し、記念に写真も撮っておきました。なお、ブさんは今月リヨンでロラン・ペリー演出《パリの生活》があるけど見られずショックですが、月末にはラジオ生放送があるので、そちらも楽しみ (ミンコフスキとのペレアス再演は先のようだけど、他の公演があるから、と、言われても地方まで追っかけるるのは容易じゃなない)。マルゾラーティは今回4回の登板でしたが、それが終わると連続リサイタルもあったりしましたが、そちらは行けず...。来月のデュメストルとのオペラ公演が気になるけど、行くには厳しい感じなので....別の演目で... (つまりCD録音もした「カルナヴァル・バロッコ」のこと)。
ちなみに、RERはあてにならないので、列車駅まで行ったけど、これまたぐじゃぐじゃな運行。6時過ぎでやっているのはルーヴルにあるコメディ・フランセーズのスチュディオの公演位。ということで、上演時間1時間ですむマリヴォーの《誠実》を見て(ほぼ満席!)、2年前にレザール・フロリサン演奏によるモリエール二本立てにも出た主演のクリスチャン・クロアレックと再会し、ちょい話した後 (なにせ翌日から主演する《じゃじゃ馬馴らし》のリハがスタートということで)、ポンピドゥに徒歩で行ってマノエル・ド・オリヴェイラ1963年の"超変"映画「春の祭典」Acto de Primavera を見るという強行スケジュールを敢行...。ほぼグラウベル・ローシャパゾリーニのような世界でしたが、堪能。でもこんな強行移動は疲れる (やっぱ超変なので次々と出ていく人が...)。結局朝晩とも"祭り"関係だったことに。