MERYL STREEP

WOWOWでは「オスカー女優 メリル・ストリープ特集」として、昨日は『今宵、フィッツジェラルド劇場で』を放映していましたが、今日は二本立てで80年代の作品を立て続けに。両方とも当時見たものですが、両方とも好きな作品でした。『フランス軍中尉の女』はかつてのみゆき座で前売りを買って見たけど、『殺意の香り』は試写会が当たり産経ホールかどこかで見たような。その後、名画座とかでも見直したりしたような。両方とも音楽がすごく好きで、カール・デイヴィス作曲の前者はLPを買いましたがCDには大分経ってから出たので買い逃し。後者はなんとジョン・カンダーが歌ものじゃないスコアを担当した珍しい作品ですが、サントラとかにはならないので、昔は映画音楽の音源を流す番組で流されたのを録音して聴いたような...。今では両方ともDVDになっているので、なんてことないけど、『フランス軍中尉の女』のジャケット写真のクオリティが落ちているのが玉に傷。あれはハッとするいい写真だったんだけど、欧米盤はジェレミー・アイアンズの写真も付け足したりた別物でショック。なお、公開時に出版されたジョン・ファウルズの原作は当然今頃通常入手はできるはずもないですが、図書館で借りて読みました。まだ置いてあるかな...。

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『殺意の香り』は日本盤がまだ出てないので、この放送はキープ品。大分前に放映した時は撮っていなかったので。でも、撮影がネストル・アルメンドロスなので、商品の方がもっときれいと想うけど、アメリカ本国でもまだDVDになっていなくて、ヨーロッパやオーストラリアでは出てるみたいですが、となるとPALなので却下。監督のロバート・ベントンフランソワ・トリュフォー好きなので、彼を撮影に起用したんだけど、そのおかげでトリュフォーの『隣の女』の撮影ができなくなりました。ちなみにメリルに気に入られたようで、続く『ソフィーの選択』の撮影も担当。でもトリュフォーの遺作となった『日曜日が待ち遠しい!』とロメールとの最後の仕事『海辺のポーリーヌ』の為に戻ってくれました。トリュフォーの死後、アメリカに本格的に移ってしまって、フランス映画のある種の終わりが向かえたのは言うまでもないです。

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遺作といえば『今宵、フィッツジェラルド劇場で』ですが、『ジミー・ディーン』『フール・フォア・ラブ』とかのきもいアメリカを描いた妙な作品に戻った感じなので、ある種アルトマンらしいけど、一般の方はご遠慮願いますという感じで、ファンでない人には付き合えない代物です。メリルとリリー・トムリンが姉妹で、メリルの娘がリンジー・ローハンというのも強引。このわびしさは、さびれた映画館にマネキンを座らせて昔の名画の上映する映画の終焉と遺書とも言えるマルコ・フェッレーリの遺作「Nitrate d'argento」を想いおこさせるものが...。なお、映画では今日が放送最後とかいう設定ですが、ラジオは続いております。

今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD] A Prairie Home Companion Statement From Minnesota Public Radio Regarding Garrison Keillor and A Prairie Home Companion | Minnesota Public Radio *A Prairie Home Companion Collection DVD