L'INVITEE DU JOUR : DANIELLE DE NIESE

今日のゲスト:ダニエル・ド・ニーズ L'invitée du jour : Danielle de Niese

MUSIC LIST
ヘンデル George Frideric Handel

  1. アルチーナ》"Tornami a vagheggiar", extrait d'Alcina
  2. 《テゼオ》"Dolce riposo, ed innocente pace", extrait de Teseo
  3. 《セメレ》"Endless pleasure, endless love", extrait de Semele
  4. 《アポロとダフネ》"Felicissima quest’alma", extrait de Apollon et Daphné

Handel Arias

Handel Arias

三月にダニエレ・デ・ニースとして来日するダニエル・ド・ニーズがトーク・ゲストということで、一応チェック。1月からブリュッセルルネ・ヤーコプス指揮《ジュリオ・チェーザレ》のクレオパトラを演じてましたが、その公演が終わったので、昨年日米ではとっくに出ていた『ヘンデル・アリア集』(ヨーロッパではこの公演に合わせて1月発売)の宣伝のために今回のトークを。なお、当初はアムステルダムでもクレオパトラを演じる予定でしたが、日本での《フィガロの結婚》があるため、そちらを選び、スザンナを歌うことに。でもイタリア語のオペラを上演するからか、ダニエルをダニエレとか男名前みたいにしちゃってしょうもないことに。オーストラリア生まれだけどマレーシア系のフランス語名前なのでダニエル・ド・ニーズなのに。それはともかく、クリスティさんには《アポロとダフネ》は興味ないの?って訊いたら「ない!」って言われちゃったけど、ここではアリアを録音していました。ジェイムズ・アイヴォリーが衣装と美術をデザインしたキャロル・アーミタージュ振付けの公演をやってってお願いしたんんだけど...(フィレンツェとクレモナで歌ったのは《レ・パラダン》をキャンセルしたサンドリーヌ・ピオーと、合唱とかでずっと歌ってたアルノー・マルゾラーティだったんで)。それはともかく、ダニエルは演技を見るといいんだけど、録音となると声が揺れまくるのが気になるので、もっと鍛えないとまずいです。日本ではロラン・ペリー演出《ジャンニ・スキッキ》でラウレッタを歌ったけど、最後の東京公演でなんとかなったけど、なんだかな〜だったんで、大丈夫か。《レ・パラダン》のロンドン公演は彼女だったけど、そこでは良かったんだど。
 なお、途中の音楽ニュースでは、マドレーヌ・ミヨー追悼で例のCDをかけ、続いてビートルズ、特にジョージ・ハリスンミア・ファローも魅せられたインドのグールー、マハリシ・マヘシ・ヨーギの死亡ニュースを伝えた後、ビートルズの『アクロス・ザ・ユニヴァース』を流しておりました。

 ちなみに、アイヴォリーの「The Guru」(69)という映画は、ジョージ風のロック・スターをマイケル・ヨーク、ミア風のギャルをリタ・トゥシンハムが演じて、シタールの名手を訪ねてインドに旅に出かける英国人を描いております。今年はマーティン・スコセッシがジョージのドキュメンタリーを作るので、この67年のインドでの話とかラヴィ・シャンカールとの交流とか触れられるのではと期待していたところだったんですが、なんともタイミングが悪くお亡くなりになりました!?....