OPERA-COMIQUE

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NHK教育『芸術劇場』の情報コーナーで、新生オペラ・コミークを紹介しておりました。ということで、ジェローム・サヴァリに代わって総監督となったジェロームデシャン (テロップでデュションとかやっていたけど、デシャン)と、デシャンデシャンとして彼との共同演出で活動してきたマシャ・マケイエフ (マーシャじゃなくマシャ)、そして第一弾として12月に上演されたエマニュエル・シャブリエの《エトワール》を指揮したジョン・エリオット・ガーディナーがインタビュー出演。上演時の映像はちゃんと撮ったもののようなので、TV放映か商品化されるのか気になります。その映像の中にはヒロインのステファニー・ドゥストラックが映っておりました。
一時期人気が低迷していたとかアナウンサー原稿の中で触れておりましたが、それはサヴァリ就任前のことなので、彼の仕事が悪かった訳ではなく、それこそ親子連れとかの客がかなり多かったので、あの言い方だとサヴァリ時代が悪かったみたいな印象。今回のデシャンに代わることによって、逆にそういうのがなくなり、ハイソ系とか演劇系とかも見に行けるところになるでしょう。というより、前売りの段階でコアなファンが買って、親子連れが寸前でチケットを買うなんて余裕があるようには思えない企画が続いているので。先月はリュリの《カドミュスとエルミオーヌ》をヴァンサン・デュメストル/ル・ポエム・アルモニークで蘇演し、来月はフェルディナン・エロルドの《ザンパ》をウィリアム・クリスティレザール・フロリサンで蘇演 (デシャン単独演出で、マケイエフは美術と衣装のみ)。そしてパスカル・デュサパン新作《ロメオとジュリエット》初演と続くけど、これが子供向けの訳がない。シーズン最後のガーシュイン《ポーギーとベス》は英語だからある意味違うし、しかも演出が前衛バレエの振り付け師だし。ということで、サヴァリ時代は一演目2、3か月間を連日公演していたりしたけど、また回数が限られる上演に戻ったので、旅行者がひょろっと行って見られる可能性が低くなりました。来期の上演作品も気になるのが入ってきてるみたいだし、気をつけねばいけない劇場です。
なお、このニュースの後、そのオペラ・コミークで初演した作品でもある新国立劇場上演のビゼーカルメン》をハイライトで放映しておりますが、あまりに辛いので途中放棄。モンティエルってのは昨年トゥルーズでも同役を演じたみたいですが、あまりにも酷いフランス語で驚愕!本当にフランスで歌えたのか?トドロヴィチは情けない男ドン・ジョゼをやるには逞しくて声も柔な感じがないので、論外。ミカエラはまだ聞き取れるけど、なんだか上方芸人みたいでリンゴのほっぺメイクもオテモヤ〜ン。
それはともかく、オペラ・コミークで初演された作品と言えば、1807年2月17日に初演されたエチエンヌ=ニコラ・メユールのオペラ《エジプトのジョゼフの伝説》の1990年製作のTV映画版というのが遂にDVD化されることとなりましたので、そちらを楽しむことにしたいと思います。ちょい先の事ですが。なお、今《カルメン》聴くならこれ以外ないです。なにせミシェル・プラッソン大先生の指揮なので。

Chabrie: L'Etoile

Chabrie: L'Etoile

Carmen

Carmen

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