CARMEN at MET

ジョルジュ・ビゼー:歌劇《カルメン
Georges Bizet : CARMEN

CAST

  • カルメン……ナンシー・ファビオラ・エレッラ Carmen, a gipsy girl : Nancy Fabiola Herrera
  • ドン・ホセ………………マルセロ・アルバレス Don José, a corporal : Marcelo Álvarez
  • カエラ…………クラッシミラ・ストヤノヴァ Micaëla, a country girl : Krassimira Stoyanova
  • エスカミリョ…………………ルーチョ・ガッロ Escamillo, a bullfighter : Lucio Gallo
  • フラスキータ………………ラシェル・ダーキン Frasquita, a gipsy girl : Rachelle Durkin
  • メルセデス………………エディタ・クルチャク Mercedes, a gipsy girl : Edyta Kulczak
  • レメンダード…ジャン=ポール・フシェクール Remendado, a smuggler : Jean-Paul Fouchécourt
  • ダンカイロ…………………ジョン・ハンコック Dancaïre, a smuggler : John Hancock
  • スニガ……………………ジェフリー・ウェルズ Zuniga, a lieutenant : Jeffrey Wells
  • モラレス……………スティーヴン・ガートナー Moralès, a corporal : Stephen Gaertner, baritone

THE PRODUCTION TEAM

  • Production: Franco Zeffirelli
  • Set Designer: Franco Zeffirelli
  • Costume Designer: Anna Anni
  • Lighting Designer: Duane Schuler
  • Choreographer: Maria Benitez
  • Fight Director: B.H. Barry
  • Stage Director: Peter McClintock

Emmanuel Villaume - Official website for Emmanuel Villaume, Music Director of the Dallas Opera and Chief Conductor of the Slovak Philharmonic Emmanuel Villaume

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Offenbach: La Grande-Duchesse de Gerolstein

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一幕目は聴けなかったけど、アイルランドの放送局は時差放送なので、休憩のクイズ大会から聴けることに。クイズの司会はソプラノのロバータ・ピーターズでした。2幕の5重唱だけが目当てなので、タイミングがよかった。あまり期待してはいませんでしたが、エマニュエル・ヴィヨームの指揮はよかったので、オーストラリアでの放送を待つことに。ただ、この上演は当初マルセロ・アルバレスが《ホフマン物語》を歌えないといって差し替えたフランコ・ゼッフィレッリ演出の古い演目《カルメン》になったものですが、そのあおりでせっかく役がもっとあったジャン=ポール・フシェクールの出番はあれっぽちになってしまい、許せん!しかも名前もサイトに書いてもらえない失礼極まりない扱い。で、ドン・ホセを素晴らしく歌えるのかと思ったら、かなり気持ちの悪いフランス語で3幕前に流れたインタビューでは英語が出来ないためイタリア語。なんなんじゃ! ヒロインのカルメンは当初オリガ・ボロディナでしたが、風邪引いたかなにかで、当初27日に一回だけ歌う予定だったナンシー・ファビオラ・エレッラが前日に代役を言い渡され、急遽歌うことに。日本での《コジ》ではどうでもよかったけど、悪くない。エスカミーリョのルーチョ・ガッロはまた今年もくるようですが、これが何故この役をやる気になったのかさっぱり分からない全く論外な歌。ディクションからなにから適当もいいところ。イタリアものだけ専門にすべき (でもイタリアもの歌ったからって聴きたくないけど)。で、肝心の2幕はリリャス・パスティアの酒場の場面で、オペラ・コミークなので本来は彼の台詞とかフィーチャーされてますが、以前出たベアトリス・ウリア・モンソンらオール・フレンチ・キャストによるCDについていた歌詞カードを追って聴いていたら、かなり削除している上演と分かり、そっけない版の公演である手に取って分かった。この公演はマチネだけど、通常METは夜8時なので終わりが11時35分となると厳しいから、削ぎ削ぎになってしまったようで。休憩30分2回ってのもなんだから、早く始めればいいのに。その、休憩ですが、2度目の方では豪華版で、今回のためにキープしていた音源なのか、レネイことルネ・フレミングの《オテロ》での代役で歌った時に秘話(今回のカルメンも代役だということで...)を語るインタビューと、メトで《カルメン》といえばマリリン・ホーンということで、彼女のMETでのカルメン秘話というのを流しておりました (主演だけど、結局ミカエラにおいしいところもってかれて嫉妬するのが常とか...)。先週の休憩では「MET常連客」というので、なんとパティ・スミスがメトやオペラについて語っていたので(最近はグルック《トリドのイフィジェニー》のスーザン・グラハムに感銘を受けて3度見たとか...)、この休憩コーナーは公演より重要だったりして、曲者です (聴きたくない演目とかにそんなことがあると辛いし、会員登録していない有料ネットラジオの公演で、気になることされてたりしたら辛いし)。
ところで、ヴィヨームは今度N響でまた来ますが、彼はフシェクールが主演したサイトウ・キネンの《ティレジアスの乳房》の練習指揮者だったので、その時に合いましたが、今やMETでも活躍ということで出世しました (秋は2C主演のマノンをLAで指揮するし)。で、この公演の練習指揮者はこの前《タンホイザー》で来たピエール・ヴァレ、ジョン・ハンコックはロラン・ペリー演出《スペインの時計》《ジャンニ・スキッキ》でフシェクールと共演したバリトンという感じで、オザワ的な面々が集まってましたことに。