PAUL SCOFIELD (1922-2008)

訃報　英国の名優ポール・スコフィールド氏が20日に長きの闘病生活の末、白血病にてお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。
最初に彼の演技を見たのは、サー・トマス・モアを演じてアカデミー賞主演男優賞を受賞した『わが命つきるとも』(66)でしたが(といっても80年頃)、それももともとロバート・ボールト作《A Man for All Season》の映画化で、62年にトニー賞を受賞した舞台。ということで、演劇人なので、その後は殆ど映画で見ることはなく、ケネス・ブラナー監督作『リチャード5世』のフランス国王役、ニコラス・ハイトナー監督『クルーシブル』など稀で、特に最後の映画となった後者は凄いものがありました。《アマデウス》初演のサリエリ役などピーター・ホール演出の作品に多く出てましたが、舞台で生の演技を見る機会がなかったので、残念です。