DIE SCHOPFUNG

  • 「東京・春・音楽祭—東京のオペラの森2009—」SPRING FESTIVAL in TOKYO - Tokyo Opera Nomori 2009
  • 東京文化会館 (大ホール)|2009年3月29日16時

ヨーゼフ・ハイドン:オラトリオ《天地創造》 Hob. XXI: 2
Joseph Haydn : Die Schöpfung, Oratorio

Angelo casto e bel
Saimir Pirgu - arie
Gioachino Rossini - La cambiale di matrimonio Vicente Martin y Soler: Il burbero di buon cuore [DVD] [Import]
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オペラ・ナイト [DVD]
Gianni Schicchi The Golden Voice
  • Ain Anger
タンベルク:歌劇「シラノ・ド・ベルジュラック」Op.45(1974年、エストニア語)(2枚組)
シラノ
Parsifal [
アイ〜ン!

サイミール・ピルグが歌うというので、行くことに。しかし、プログラムではセミール・ピルギュとフランス風な読み方になっていてガックリ。本人に本当の発音は確認したら、サイミール・ピルグと間髪を入れず言ってくれましたが、日本でもそうなってると信じていたようで、違うと分かってビックリしてました。以前マドリードで見たマルティン・イ・ソレルのオペラ《ぶっきらぼうな善人》がDVDになったけど、入荷間に合わず、それにサインしてもらうというミーハーは出来ませんでしたが、彼のソロ・アルバムは入手していたので、それを出したらあまり出回っていないせいか照れまくり、どうやって入手したのかと訊かれ「Amazon.co.ukで」と(でも今中古以外で在庫があるのはAmazon.de)。2010年5月にコヴェント・ガーデンであのリチャード・エア演出《椿姫》でアルフレードを歌う予定なので、10月の日本公演には参加しないのか尋ねたら (それはポレンザーニの予定)、それじゃなくスカラの《リゴレット》とか言っていて??? そんなのが予定あるのか??? チューリヒでは演じている演目だけど...。
タチアナ・リスニックは人がいっぱいて何かを確認するどころじゃなかったので、来年新国立の《愛の妙薬》で再来日するで訊いてみようかと思いますが、icって大概イッチだと思うけど。秋にパリ・オペラ座で再演されるロラン・ペリー演出《愛の妙薬》でアディーナを演じるので、その時に確認という手もあるかも。なんか、ペリーらしくエネルギーが必要な演目っぽいけど (DVD買ってないので未確認)。アイン・アンガーにはアイ〜ンのポーズをしてもらいシャメ (いい加減デジカメにせねば、画質が...)してみましたが本人は何のことか分かる由もなく (おバカ!)。てなことはともかく、2月のブリュッヘンによる公演と比べるつもりはありませんが、これはこれでいい意味で適当に楽しめました。
それにしても妙な名前の音楽祭で、今年はオペラがないのでオペラの森とかいう名前を残す必要があるのかさっぱり分かりませんが、助成だかなんかもありそうなのにあまりに高額な設定のせいもあり、かなり空席が目立つ残念な公演となってしまいました。席を埋めるためなのか、スポンサーの家族かなにかに券を配ったようで、子供ずれが多く、そうでなくても途中ぐったりしがちな演目なのに休憩もなしで演奏したおかげで、案の定子供たちはぐずりだしたり、寝たり、途中で御手洗などなど。一列前にいた家族は娘が咳をしまくっているのに、母親は娘を無視してリブレットに釘付けで、咳き込んだ後にタオルで顔を覆うという暴挙。当然苦しいのでそれをよけて咳をし続けるということを繰り返し唖然。日曜日の昼間に来るとこういう悲劇と遭遇すると反省するも初日は他のコンサートだったのでしかたなく、そういう諦めてなかったことに。どう考えてもこの演目を幼稚園児だか小学校低学年の児童に聴かせてるというか、連れてくる神経が分からない。どこかに預けて夫婦で来るか、託児所付きコンサートならそっちに置いておいてもらいたいもんじゃ。それか、マナーをしっかり教えた上で来させるとか。親がマナーがないからこうなるのは仕方ないとか言っていたら、無法地帯になる。情操教育とかでいい音を聴かせたいならヒーリング・コンサートとか寝てもいいようなのに連れて行ってからにでもしてもらいたいもんじゃ。それか家でCDでも聴かせて予習させてから連れてくるとか。最大の問題はこのご時世にこんな音楽祭を別に町興しする必要のない東京でする意義があるのかということですが、値段が高いので売れ残っているということを無視して改善策をうちださない点にもあります。金がかかるというならものすごい人数で上演する演目とかせずに、もっと節約できる演目を選ぶとか、大枚払っても惜しくないという人を起用するしかない。知る人ぞ知るで大枚払うご時世ではないので。来年はコストのかかるとしか思えないワーグナーの《パルジファル》(シルマー指揮)とオルフの《カルミナ・ブラーナ》(ムーティ指揮)ですが、よっぽどなことがない限り行く気にはなれない...。