ROMAN POLANSKi

ロマン・ポランスキー監督が、チューリヒ映画祭なる聞いた事もないどうでもいい映画祭が名誉賞をあげるから、永世中立国なるスイスに呼んでおいて、32年前の不祥事の一件で (これを思うと、彼が《ダウト》の舞台を演出ましたが、かなりの説得力がありました...)、アメリカに引き渡すために逮捕するというというニュースを知り愕然。しかも、特に珍しい作品が上映されれる訳でもなく、たいしたことない劇場で上映するようなので、本人も通信映像での挨拶だけにしておけばよかったものを...。大体、まだまだ活動しているし、名誉賞なんてものは引退してからでもよかろうに。もう、こんな映画祭は今後ボイコットすべきで、こんな状況でその映画祭の映画をこのこそこと見に行く奴がいたとしたら腹立たしい (と言っても、入り口では抗議のプラカードとかを掲げてる人がいるようですが)。受賞とかあるようだったら、貰った人は突っ返す位してもらいたい。ま、今年でこの映画祭は終わりでしょう。こんな状況で、参加表明する映画人がいるとは思えない。この映画祭は彼をアメリカに引き渡すためにスケープ・ゴートにされたのかもしれないけど、加担したからにはそれなりな代償が待ち受けるでしょう。なお、27日の授賞式では、入場時にヴァレリー・ルメルシエら(もう一人は?? 奥さんじゃなかった)と現れ、セレモニーではソフィー・マルソーからトロフィーを贈られ、会場には同じく特集上映されるヴィム・ヴェンダースも同席し、場内総立ちでスタンディング・オヴェーションを受けておりましたが、とんだ茶番だったようです。
それにしてもチューリヒなんて所は行くもんじゃありません。駅はよたばかりがたむろしていて汚く危なげ(xピ〜状態)だし、外に出たら車の排気ガスで辛いし、街はたいしたことないし、物価は劇高だし(ホテルはバカ高)。オペラハウスもあるけど悪趣味な演出ばかりだし、コンサートホールは古ぼけていて養老院状態でしかもその人口も減ってきてガラ(ガラ)・コンサート状態だし。湖がきれいとかあるけどまぶしすぎるからまともに眼はあけてられない。もうこの地もしつこいアメリカもやはり行くことははばかれる。ジュネーヴは好きなんだけど...。もう心情的に行けない場所になりました。11月にはシャブリエの《エトワール》がジュネーヴで、ヘンデルの《オルランド》(チューリヒだから演出は酷い、指揮はクリスティなんだけど)があって行くにはいい時期かと思ったんだけど。来期はそのチューリヒ歌劇場バルトリの希望でロッシーニの《オリー伯爵》を上演するということですが、もうなかったことにします (どうせ演出は期待できない)。
それより、来年二月にシュトゥットガルトで再度上演する《ダンス オブ ヴァンパイア》は本人の演出なしで上演となると、オープニングとかがわびしいものになりそうで、怒りが...。
数週間前、CNNでシャロン・テイトを殺害したあのマンソXの獄中取材とかの映像を見て嫌だな〜と思っていたら、あ〜。『吸血鬼』に主演したシャロンは、『ローズマリーの赤ちゃん』の後にその一家に惨殺されましたが、その後のポランスキーは『チャイナタウン』『テナント』といった猟期な作品を連発したのち、その事件をお越しましたが、『テス』の撮影で渡英し、その後フランスに...。現在45歳の被害者とかいう女性は訴えを棄却したから、担当者だったのがムキになったのか、それともそれに怒ったマxソンがなんとかしようと...。

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